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高額取引で話題呼んだストームボーイが引退、豪クールモアで種牡馬入り

2025年06月25日 12:49

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 2歳時に豪州で活躍し、今年からアイルランドのA.オブライエン厩舎に移籍していたストームボーイの引退が決まり、クールモア・オーストラリアで種牡馬入りすることがクールモアの公式サイトで発表された。

 ジャスティファイ産駒のストームボーイは、2023年の豪マジックミリオンズ・ゴールドコースト当歳セールにクールモア・オーストラリアが上場。G.ウォーターハウス&A.ボット調教師らのグループが46万豪ドル(4000万円余り)で落札した。その後、同12月のデビュー戦からG3B.J.マクラクランステークス、マジックミリオンズ2歳クラシックと3連勝したことで評価が高まると、2024年2月にクールモア・オーストラリアが買い戻した際には、諸条件を合わせて5000万豪ドル(約47億円)もの価値を含んでいると報じられた。

 しかし、クールモアの購入後は3月のG2スカイラインステークスまで4連勝したものの、大目標のG1ゴールデンスリッパーステークス(3着)で連勝が止まると、その後は8月に明け3歳初戦のG3サンドメニコステークスで1勝しかできず欧州へ移籍。今年5月のG2グリーンランズステークス、最後のレースとなったG1クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスとも惨敗して引退となった。

 クールモア・オーストラリアのT.マグナー代表は「我々はクイーンエリザベス2世ジュビリーS制覇を期してストームボーイを欧州へ連れていったが、残念ながら、彼には理想的な準備期間を与えることができなかった。彼にとって必要な状態に戻りつつあると感じていたが、土曜日(21日)にバリードイル(A.オブライエン厩舎)に戻ってから、かなり跛行していることが判明した」と引退の理由を説明。

「2025年シーズンにストームボーイがクールモア・オーストラリアに戻ってくることをうれしく思う」「彼の初期のパフォーマンスは、実際に見てみないと信じられないほどだった。まさにあ然とするほどの走りで、父ジャスティファイにそっくりだった。対戦相手の心を折るようだった!デビューからの7戦中5勝は支配的な勝ち方で、ゴールデンスリッパーをその戦績に加えられないのは不運だった」とあらためて素質をアピールしている。