エクリプスSに2頭出しのクールモアとゴドルフィン、それぞれの鞍上の選択
2025年07月05日 10:47

現地5日の英G1エクリプスステークスに2頭を送り出すクールモア勢とA.オブライエン調教師は、エースジョッキーのR.ムーア騎手に仏ダービー馬カミーユピサロではなく、出走馬で唯一G1未勝利のドラクロワを任せる決断をした。
ドバウィ産駒のドラクロワは1番人気に推された英ダービーこそ同厩馬のランボーンに大きく後れを取る9着に沈んだが、凡走したのはこの1回のみ。3月の愛G3バリーサックスステークスではランボーンに2馬身1/4差の快勝を収めている。
ムーア騎手は競馬メディア『Thoroughbred Daily News』に対し、「ダービーでは何もかもうまくいかなかったが、そこから巻き返してくれることを願う」とコメント。前走の敗因については「おそらく馬場が合わなかったのだろう。1マイル半の距離もあまりに長すぎた。公式レーティングでは、カミーユピサロとドラクロワにはわずか1ポンドの差しかない」と語った。
一方、同じく2頭出しのゴドルフィンは前売り1番人気のオンブズマンをW.ビュイック騎手に任せ、英2000ギニー馬ルーリングコートはO.マーフィー騎手に乗り替わる采配を振るった。
ルーリングコートを管理するC.アップルビー調教師は3着に終わった前走の英G1セントジェームズパレスステークスについて「あのレースのテンポは2000ギニーとは何もかも違っていた。彼らは最初から最後まで全速力で走り、ルーリングコートはレースを通じて落ち着いているようには見えなかった」とコメント。
さらに「私たちは彼の距離を伸ばしたいと前から考えていた。中距離への初挑戦として1.25マイルは理想的だろう」と続け、「サンダウンのコンディションは彼に最適」「古馬とはかなりの斤量差(約4.5キロ)があり、この事実はエクリプスSの結果にしばしば影響する。出走馬は少ないながらも非常に強力だが、彼もクラシックウィナーなので場違いな印象はない」と自信を見せていた。