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米G1ベルモントオークス、フィオンが際どく差し切ってレコード勝ち

2025年07月06日 14:37

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 米G1ベルモントオークス(3歳牝馬、芝9ハロン)がサラトガ競馬場で現地5日に行われ、5番手追走の2番人気のフィオンが3番手から押し切り寸前の1番人気ナイトロジェンを最後の一完歩で差し切った(ハナ差)。

 レースは5番人気のアピュレントリストレイントが前半800mを46秒75で逃げ、3馬身ほど離れた3番手をナイトロジェンが追走。これをフィオンがマークして第3コーナーから徐々に馬群が凝縮し、ナイトロジェンが直線入口からアピュレントリストレイントに併せて叩き合いとなる。

 抜きつ抜かれつの両馬に対してフィオンは2馬身ほど後れを取っていたが、ナイトロジェンが一騎打ちに決着をつけたゴール前でフィオンが強襲。最後に鼻先を突き出して勝利をさらった。さらに3/4馬身差の3着にアピュレントリストレイントが続いている。

 フィオンはB.コックス調教師が管理するトワーリングキャンディ(父キャンディライド)産駒でG1初制覇。昨年9月のデビューから芝のみ7戦し、12月の2戦目から今年3月の4戦目まで3連勝すると、6戦目の前走ではG3リグレットステークスで重賞初制覇を飾っていた。なお、走破時計の1分44秒84は2022年のG1ダイアナステークスでインイタリアンがマークしたトラックレコードを0秒22更新している。

 ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトがレース後に紹介した談話によると、コックス師はフィオンの状態に問題がなければ次走をG2サラトガオークス(8月9日)とし、年明けからの6連勝を逃したナイトロジェンのM.キャシー調教師は、ダート10ハロンのG1アラバマステークス(8月16日)が視野にあることを明かしている。