現地10日、英ニューマーケット競馬場でG2プリンセスオブウェールズステークス（芝12ハロン）が行われ、エルコルドベスに騎乗したW.ビュイック騎手が英国での通算2000勝を達成した。

　人気の一角だったゴーストライターが直前に取り消して4頭立てとなったレースは終盤で3頭がほぼ横一線となり、残り1ハロン付近でエルコルドベスがリード。そのまま最後まで押し切り、2着のウィンブルドンホークアイに2馬身差の快勝を収めた。

　ノルウェー出身で36歳のビュイック騎手は約10年前からゴドルフィンの主戦ジョッキーを務め、主にC.アップルビー厩舎の管理馬に騎乗。今回が重賞初制覇となったフランケル産駒の4歳セン馬エルコルドベスもアップルビー厩舎のゴドルフィン所有馬だった。

　英競馬メディア『At The Races』によると、節目の勝利を挙げたビュイック騎手は「この勝利は大きな意味を持つ。私が長年やってきたことを、私自身だけでなくみんなに伝えてくれるだろう」と喜びのコメント。今後の目標については英クラシックで唯一未勝利の英オークス制覇を挙げていた。