カナダ年度代表馬パッチズオフーリハン、故障からの復帰ならず安楽死
2025年07月12日 10:27

2024年のカナダ年度代表馬パッチズオフーリハンが、先月28日のG2ハイランダーステークスのレース中に負った重傷のため、現地10日に安楽死の処置が取られたことが分かった。米競馬メディア『Daily Racing Form』が報じている。
パッチズオフーリハンはハイランダーSの道中で鞍上が手綱を絞ってブレーキをかけるようなしぐさを見せるシーンがあり、直線では外ラチ側へと斜行しながらも勝利。レース後には軟部組織の損傷が判明していた。
オーナーブリーダーのF.ディジュリオJr.氏は「一時は引退して放牧できるほどには回復すると期待されていたが、その後に状況が悪化した。獣医らと相談した結果、手術は彼にとって現実的な選択肢ではないと判断された」と語った。
パッチズオフーリハンはリロード産駒の5歳セン馬で、母父は日本生まれのサンデーサイレンス系サイレントネーム。昨年はG2ニアークティックステークスなど5戦4勝の活躍で、年度代表馬と最優秀短距離馬に輝いていた。通算成績は16戦13勝。