C.ウォーラー調教師が体制強化、メルボルンにも大規模厩舎を追加
2025年07月23日 13:30

最強女王ウィンクスを育てるなど豪州屈指の伯楽として活躍中のC.ウォーラー調教師が、現地22日に自身の公式サイトに声明文を投稿。本拠地を置くニューサウスウェールズ州シドニー地区に加え、ヴィクトリア州メルボルン地区にも大規模な厩舎を構えることを発表した。
ウォーラー師が新たに追加するのはフレミントンのカーバイン・ロッジ・ステーブルで、50馬房を備える大規模施設。豪競馬メディア『racing.com』や『racenet.com.au』によると、ゴドルフィンが豪州での事業縮小に伴い手放すことになったものを継承する形となる。これまで施設の主だったJ.カミングス調教師は、2026年から香港へ拠点を移すことを6月に発表している。
ウォーラー師はフレミントンにサテライト的な厩舎を10年余り所有してきた。今回の決断について「G1レースを50勝以上してきたフレミントンにある現在の拠点を閉めることになるが、これは常に進化を目指すという我々の目標に合わせたものだ。1つの章を閉じるのは淋しいが、次の1章を進めることに発奮している」と記し、8月1日から本格運用するとしている。
また、今回の事業拡大に合わせ、ゴドルフィンのスタッフとして腕を振るい、殿堂入りをしている元騎手のD.ビードマン氏を新たに迎え入れることも発表した。ウォーラー師は「彼はレース当日の運営、調教やトライアルを支援し、若手スタッフたちの指導者としても従事する。ダレン(ビードマン氏)の加入は、私たちの基礎とすべき物をさらに高くし続けるための戦力となるだろう」と期待を表明している。