米G1アーリントンミリオンはフォートワシントンが追い込み、ミスティックダンは4着
2025年08月10日 15:33

米G1アーリントンミリオン(3歳以上、芝10ハロン)が現地9日にコロニアルダウンズ競馬場で行われ、最後方の7番手を追走した4番人気のフォートワシントンが第3コーナーから捲るように進出すると、直前からラチ沿いを立ち回って抜け出す5番人気グランドソナタを差し切った(1/2馬身差)。
レースは芝初挑戦のミスティックダン(2番人気)が逃げ馬から2、3馬身空けて2番手につけ、そこから5馬身ほど後ろの殿をフォートワシントンが追走。第3コーナーからミスティックダンが前との差を詰めにかかると後続も追随し、直線入口では6頭が横に広がった。
先頭を守るミスティックダンに対し、下がる逃げ馬をかわして内ラチ沿いの5、6番手からグランドソナタが襲い掛かり、残り1ハロンを切って先頭に躍り出る。しかし、大外をスムーズに駆け上がったフォートワシントンの伸びが勝り、最後の数完歩でグランドソナタを差し切った。
1番人気のインテグレーションはさらに3/4馬身差の3着に敗れ、これに2馬身1/4差でミスティックダンは4着に終わった。
フォートワシントンはウォーフロント産駒の6歳牡馬で3着のインテグレーションともどもC.マゴーヒーIII調教師の管理馬。これまでに5月のディナーパーティーステークスなどG3を3勝していたが、2度目のG1挑戦で初制覇とした。
なお、4着に終わったミスティックダンのB.ヘルナンデスJr.騎手は米競馬メディア『bloodhorse.com』などに対して「今日対戦した芝の馬とは脚の回転が少し違った。芝は上手にこなしたけど、向正面では私が彼にさせたいように走らなかった」と勝手が違ったことを打ち明けている。