【凱旋門賞】前哨戦終了で評価を上げるべき馬は?「アロヒアリイに賭けます」英国メディア記者
2025年09月16日 13:10
前哨戦を終えて評価を上げるべき馬は-。英国の競馬メディア「レーシングTV」は公式ホームページで15日、フランスの凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月5日=パリロンシャン)を展望するコラムを掲載した。
凱旋門賞へ向けたトライアル、前哨戦がほぼ終了し、アレックス・スコット記者は自身のコラムで凱旋門賞へ向けたブックメーカーの前売りオッズ(アンチポスト・マーケット)を紹介。アヴァンチュール、ミニーホーク、プランスドランジュ賞を勝ったクロワデュノールなど上位人気馬が抜けた存在ではないことを訴えた後、1頭の“日本馬”の名前を挙げた。
「ニエル賞のクアリフィカーの頑張りは評価を上げるべきだと思いました。アンドレ・ファーブル厩舎の3歳馬は最後までスムーズではない展開の中、ベイシティーローラーを差し切りました。凱旋門賞のオッズは17倍(16-1)です」と同じコースの前哨戦を制した3歳馬の名前を挙げた上で、「しかし、今シーズン、2000メートルでクアリフィカーに快勝し、2400メートルでさらによい成績をおさめるであろう馬がいます…、それはアロヒアリイです」と指名した。
同記者は「この3歳牡馬はギヨームドルナノ賞で素晴らしいパフォーマンスを見せ、凱旋門賞のオッズはまだ26倍(25-1)です。ギヨームドルナノ賞は過去10年間でエコノミクス、エースインパクト、アルハキーム、ドバイオナー、ミシュリフが制しています」「ギヨームドルナノ賞を逃げ切り、鋭い脚でラシャバー、クアリフィカ-に3馬身半以上の差をつけました。アロヒアリイも4月以来の出走で、コンディション面のアドバンテージはなく、むしろ逆です。クアリフィカ-は仏ダービーで勝利目前(2着)までいった馬だということも覚えておくべきです」「クロワデュノールは日本で実力を示し、先日のフォワ賞を制したビザンチンドリームもそうですが、アロヒアリイはまだ成長途上であり、欧州のレースの方がより適しているかもしれません」「この馬は前走で軟らかい馬場を好んで見せ、ドーヴィル競馬場の勝利後、田中博康調教師は『(ドゥラメンテ産駒で、母の父がオルフェーヴルのため)距離延長でさらによくなるだろう』と語っていました」と推奨理由を続けた。
最後に「もちろん、凱旋門賞で簡単にハナにいけるとは思えないし、さらなる成長が必要ですが、今年のレースは有力馬、3歳牡馬のハイレベルな馬が不在で、20日後に出走するとき、彼を(現在、ブックメーカーが提示している)26倍で買うことはできないでしょう。推奨馬(セレクション):アロヒアリイに賭けます」と締めくくっている。
