計画どおり凱旋門賞制覇のダリズ、「あの敗北が今日の勝利に繋がった」とグラファール師
2025年10月06日 14:50

現地5日の仏G1凱旋門賞は、F.グラファール厩舎の3歳馬ダリズが英愛オークスなどG1を3連勝中だった3歳牝馬ミニーホークとの競り合いを制し、父のシーザスターズ、その母アーバンシーに続く親子3代の凱旋門賞制覇を成し遂げた。
英競馬メディア『At The Races』によると、グラファール調教師は「ヨーク(英インターナショナルS)に出走予定を立てた時、勝てないかもしれないが秋に向けて馬をもっとタフにする必要がある、とザーラ妃殿下に話した。あの敗北(最下位の6着)が今日の勝利につながったと思う」とコメント。ダリズの将来については返答を控えた。
アガ・カーンスタッドはアキーダ(1982年)、シンダー(2000年)、ダラカニ(2003年)、ザルカヴァ(2008年)に続く5度目の凱旋門賞制覇。2月に逝去したアガ・カーン殿下の志を継いだザーラ妃殿下は「父は凱旋門賞を勝つと、いつも大喜びしていました。私はその気持ちが分からなかったが、今では分かります」と述べた。
凱旋門賞の初勝利を挙げたバルザローナ騎手は「ヨークからずっと強くなって戻ってきた。精神的にも肉体的にも大きく成長し、今日はとてもリラックスしていた」「前のミニーホークが猛烈な加速を見せたが、私の馬もすぐ反応して彼女の後ろにつけた。まだまだ余力があると分かっていたので先にゴールできると期待していた」と語った。