仏G1アベイドロンシャン賞、豪州馬アスフォーラが3度目の欧州G1制覇
2025年10月06日 15:00

現地5日、仏パリロンシャン競馬場でG1アベイドロンシャン賞(芝1000m)が行われ、オーストラリアから長期遠征中のアスフォーラが勝利を手にした。
前の2頭からやや離れた3番手集団の一角につけたアスフォーラは馬群に包まれて仕掛けが遅れたかに見えたが、残り200メートル付近で馬場の中央寄りに進路を取ると一気に伸びていき、逃げ粘っていた伏兵ジャワルを並ぶ間もなく差し切った。
半馬身差の2着にはジャワルが流れ込み、さらに2馬身半差の3着にも人気薄のシーズクオリティが入った。
H.ドワイヤー厩舎のアスフォーラはフライングアーチー産駒の7歳牝馬。昨年は英ロイヤルアスコット開催でのキングチャールズ3世ステークスでG1初制覇を飾り、今年は8月の英G1ナンソープステークスを快勝。前走の愛G1フライングファイブステークスは7着だったが、欧州遠征のラストを3度目のG1制覇で締めくくった。
ドワイヤー調教師は「彼女はたぶんオーストラリア調教馬としては初めてフランスのG1を勝った馬だと思う。それは私のやりたいことリストにずっと載っていたこと。誰も成し遂げていないことを成し遂げたいんだ」「私は調教師のタイトルやメルボルンカップを勝つような大物トレーナーじゃない。だから何か違うことをやろうというのがモチベーションになっているんだと思う」と英競馬メディア『At The Races』にコメント。アスフォーラの今後については「全てが順調に進めば、オーナーは来年も彼女をレースに出すことを楽しみにしている」と話していた。