ソーピードアンナの引退が決定、4万ドルでの購入から米年度代表馬に
2025年10月16日 14:11

現地5日のG1スピンスターステークスでまさかの完敗を喫し、去就が注目されていた2024年の米年度代表馬ソーピードアンナの引退が正式に発表された。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。
メダグリアドーロ系ファストアンナ産駒の4歳馬ソーピードアンナは22年秋の1歳セールでK.マクピーク調教師の目に留まり、わずか4万ドルで購入。デビュー後の活躍は目覚ましく、3歳となった24年はケンタッキーオークス、エイコーンステークス、コーチングクラブアメリカンオークスと3歳牝馬路線でG1を3連勝。同世代の牡馬と争った8月のG1トラヴァーズステークスではアタマ差の2着に入り、秋はG1コティリオンステークスとG1ブリーダーズカップディスタフを連勝して7戦6勝(G1を5勝)の成績で米年度代表馬に選出された。
今年は5月のG1ラトロワンヌステークスで7着に沈んだものの、アップルブロッサムハンデキャップとパーソナルエンスンステークスの両G1を含む重賞4勝。だがスピンスターSでは好位置から早々に手ごたえをなくして4着に完敗し、レース後にはマクピーク師が引退の可能性を示唆していた。通算成績はG1での7勝を含む16戦12勝、獲得賞金は544万913ドルに達した。
マクピーク師は検査の結果はごく軽度の骨挫傷だったとしつつ、「90日後に調教に復帰することも可能だが、引退することに決めた」と説明。共同オーナーのJ.シクラ氏も「これまでの実績を考えれば、引退は当然」と語った。なお初年度の交配相手は未定で、今月29日のキーンランド・チャンピオンシップセールにて同馬の所有権20%が競売にかけられる予定となっている。