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「止まらなかった」「あれが敗因」「迷惑をかけないように…」敗れた馬の騎手たちは何を語ったか

2025年11月03日 18:10

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 今年のBCクラシックはフォーエバーヤング(牡4、矢作)が歴史的な勝利をつかんだ。敗れた馬の騎手たちはレース後に何を語ったか。

 2着に敗れ、連覇を果たせなかったシエラレオーネのファビアン・プラ騎手は「差し切れると思ったけど、勝った馬が止まらなかった。いい感じで走っていて、最後の直線はスゴい走りができると思っていました。そして、そのとおりに脚を使ってくれましたが、勝ち馬を捕まえることができませんでした」とフォーエバーヤングの走りが想定以上だったことを振り返り、「こんなにいい馬に騎乗できて、本当に感謝しています。今日もいいレースをしてくれました」とパートナーのシエラレオーネをたたえた。

 3着に敗れたフィアースネスのジョン・ヴァラスケス騎手は「これも競馬ですよ」とサバサバとした表情で語った。「ラビット(ペースメーカー役だったコントラリーシンキング)は先頭に立ちたいのです。ラビットと競り合うわけにはいきません。だから、私はあそこ(コントラリーシンキングの後ろ)にいました。そして、ラビットが(向正面でペースを上げることができず)私の前で止まってしまったので、あれが敗因です。(フォーエバーヤングが外でフタをしてきたことは)彼がそうしてきたのはわかりました。私も同じことをしたと思います。簡単に出したくはありませんよ。勝った馬は非常にいい戦略でレースをして、それがうまくいったと思います」と振り返った。

 4着だったジャーナリズムのホセ・オルティス騎手は3歳馬最先着に胸を張った。「狙い通りのレースでした。今日は少し前に行こうと話していて、そのために素晴らしい仕上げでした。いいレースだったし、残り600メートルのところでゾクゾクしました。力は及びませんでしたが、私たちに先着したのは素晴らしい馬たちですからね。日本の馬(フォーエバーヤング)は世界を旅するチャンピオンですし、シエラレオーネは昨年の最優秀3歳馬で、フィアースネスもスゴい馬です。スゴい馬たちばかりでした。ジャーナリズムは3歳馬ですし、(未定だが)来年も走ってくれることを願っています」。

 5着だったマインドフレームのイラッド・オルティスJr.騎手は「いいレースができました。手応えもありましたが、負けてしまいました。彼は頑張ってくれました」と語った。

 ケンタッキーダービー3着のバエザは見せ場をつくれず。ヘクター・バリオス騎手は「ゲートの中が良くなくて、飛び上がるようなスタートになりましたね。道中は落ち着かせようとしました。最初は反応がありましたが、直線では疲れてしまいました」と敗戦を振り返った。

 7着に沈んだネバダビーチの名手マイク・スミスは「ここは相手が強かったですよ。いい位置で運べたけど、残り600メートルのところでペースが上がって、私たちはついていけなくなりました。まだレース経験の少ない馬だし、今回は現時点でのベストの走りをしてくれました」と今後に期待していた。

 前走のジョッキークラブゴールドCでG1初制覇を果たしたアンティクエリアンは8着に沈んだ。テン乗りだったルイス・サエス騎手は「いい位置で運んだけど、このメンバーはすごく厳しかった。最後まで頑張ってくれました」と振り返った。

 シエラレオーネ陣営がペースメーカー役として出走させたコントラリーシンキングのフローレン・ジェルー騎手は「すべての馬に公平なレースになるように、どの馬にも迷惑を掛けないようにと思っていました。シエラレオーネは勝てませんでしたね」とコメントしている。

出典:日刊スポーツ