独G1バイエルン大賞、ベイシティローラーが逃げ切りで圧勝
2025年11月09日 10:46
独ミュンヘン競馬場で現地8日に行われたG1バイエルン大賞(3歳以上、芝2400m)は、ゲートを決めて隊列を率いた4番人気のベイシティローラーが直後でマークする3番人気のティファニーを突き放し、7馬身差を開く独走で圧勝した。
ベイシティローラーは押し出されるようにハナに立つと内ラチから数頭分離れて向正面に入り、1馬身差の外にティファニー、内に最低8番人気のラシュフォードを従えるようにして逃げる。そのまま3頭の形は変わらず直線に入り、ベイシティローラーが一気に突き放してリードを広げた。
ティファニーは食い下がるも直線半ばから突き放される一方となり2着まで。さらに4馬身差の3着にはラシュフォードが粘り込み、1番人気のコンバージェントは4番手追走から伸びを欠き7着に沈んだ。
ベイシティローラーは英国のG.スコット調教師が管理するニューベイ産駒の3歳牡馬で、昨年9月のG2シャンペンステークス以来となる白星でG1初制覇(重賞2勝目)。この間に今年6月のウジェーヌアダム賞でダリズ、9月のニエル賞でクアリフィカー、10月のドラール賞でファーストルックとフランスのG2で2着が3回あった。
先月の仏カドラン賞でカバーヨデマールとともにG1初制覇としたスコット師は『PA news agency』に対し、「1年でG1を2勝するなんて夢にも思わなかったし最高だよ」「私たちはずっとベイシティローラーを高く評価してきたが、なかなか上手く行かなかったんだ。コース取りだったり、馬場が十分に柔らかくなかったりして。今回は本当に報われたよ」と喜び、来年はG1を中心に使っていくとコメントしている。
