香港マイルはヴォイッジバブルが連覇達成、ソウルラッシュに競り勝ち
2025年12月15日 13:40
現地14日、香港シャティン競馬場でG1香港マイル(芝1600m)が行われ、ヴォイッジバブルが日本馬ソウルラッシュとの競り合いを制して2連覇を果たした。
外目の枠から好スタートを切ったヴォイッジバブルは内の各馬の様子を見ながら、3番手から2番手に上がって最初のコーナーへ。それをマークするようにソウルラッシュが外に持ち出して3番手から機を伺う。
最終コーナー付近で先に仕掛けたのはソウルラッシュだったが、ヴォイッジバブルは並びかけられても動じず残り300メートル過ぎで満を持してスパート。残り150メートル付近からは両馬の一騎打ちになり、いったんは前に出られたソウルラッシュを差し返して勝利をもぎ取った。
ソウルラッシュは善戦及ばず半馬身差の2着。さらに1馬身3/4差の3着にはレッドライオン、4着には日本のG1マイルチャンピオンシップから転戦した英国馬ドックランズが続き、もう1頭の日本馬のエンブロイダリーは11着に終わった。
P.イウ厩舎のヴォイッジバブルは昨年の香港マイルを制した後、今年前半には史上2頭目の香港三冠を達成。11月の前哨戦では2000メートルのG2ジョッキークラブカップに出てロマンチックウォリアーの2着だったが、今回はマイルに戻して6回目のG1勝利を手にした。
これでヴォイッジバブルはゴールデンシックスティ以来となる史上5頭目の香港マイル連覇を達成。騎乗したZ.パートン騎手は「不運にもビッグ2(カーインライジングとロマンチックウォリアー)の陰に隠れてはいるが、彼だって極めて優れた馬だ。三冠馬が見事に復活して勝利を収めた」「香港で活躍した偉大な馬たちを振り返る時、彼は間違いなく思い出されるだろう。香港マイルを連覇するのは決して容易なことではない」と相棒をたたえた。
