ブリーダーズカップフィリー&メアターフ 2023/11/5(日) 04:10発走 サンタアニタパーク競馬場

沿革HISTORY

ブリーダーズカップフィリー&メアターフ(G1)
2023年11月5日 (日) 04:10[現地時間 2023年11月4日 (土) 12:10]
アメリカ サンタアニタパーク競馬場
芝左2000m
負担重量:4歳以上=牝馬56kg 北半球産3歳=牝馬54.5kg 南半球産3歳=牝馬53.5kg

賞金総額:200万米ドル(約3億円)
1着賞金:104万米ドル(約1億5600万円)
※1米ドル=150円で換算



ブリーダーズカップフィリー&メアターフはBC創設の1984年から遅れること15年、1999年にBC開催が初めて規模拡大を図った際に追加された。創設時の7レースのうちクラシック、ターフ、マイル、スプリントは施行距離が一貫し、残りのディスタフ、ジュベナイル、ジュベナイルフィリーズも2つの距離でほぼ固定されているが、フィリー&メアターフは芝10ハロンないし11ハロンを基本とする一方、2015年以降は開催競馬場の規模により9.5ハロンや9ハロンなどでも施行されている。

凱旋門賞や同日開催の牝馬G1オペラ賞から約1か月という程よいレース間隔、BCマイルとターフの中間距離で選択肢として幅を持たせられる利便性もあり、他の芝レースと同様に欧州からの遠征が多いが、カナダを含む北米勢と遠征馬の優勝回数は2022年までの24回で各12回と分け合っている。

ただし、優勝した北米勢には欧州でデビュー後に移籍した馬もおり、2002年(第4回)のスターリンをはじめインターコンチネンタル(2005年)、ラフドゥード(2007年)、ザゴラ(2012年)、そしてシスターチャーリー(2018年)は欧州、それも全てフランスからの移籍組。2022年までの直近7回は北米以外でデビューした馬が連勝している。

過去に連覇した馬はいないが、英国のウィジャボードが2004年と2006年に計2勝。2004年の単勝1.90倍はこのレースにおける最低配当で、最高配当は2010年シェアドアカウントの47.00倍となっている。また、日本からも4頭が遠征しており、2021年のラヴズオンリーユーは日本調教馬として初のBC制覇を成し遂げた。この2023年に40回目を迎えるBCの公式サイトではトップ40の名場面を選んで紹介しているが、ラヴズオンリーユーの快挙は31位でフィリー&メアターフから唯一の選出となっている。

この2023年と同じ10ハロンで施行時の最速タイムは2016年のクイーンズトラストによる1分57秒75(サンタアニタパーク競馬場)で、2001年にベルモントパーク競馬場の10ハロンでマークされた5馬身1/2差(2001年バンクスヒル)は11ハロンなど全ての距離を含むレースレコード。最多勝利は騎手がJ.ヴェラスケスの3勝、調教師はC.ブラウンで4勝。

なお、騎手として最年少勝利記録を持つJ.オブライエン調教師は26歳(2019年、イリデッサ)でフィリー&メアターフを制し、こちらも最年少記録となっている。