コーフィールドカップ

Caulfield Cup

2018/10/20(土) 14:40発走 ※出走日時は日本時間

コーフィールド競馬場

沿革

沿革

コーフィールドカップ(G1)
2018年10月20日(土)14:40
オーストラリア コーフィールド競馬場
芝左2400m 3歳以上
ハンデ

賞金総額:約4億1362万3424円(515万豪ドル)
1着賞金:約2億4107万4177円(300万豪ドル)
※主催者発表=賞金総額には15万豪ドル相当のトロフィー代を含む
(1豪ドル=80円で換算)

コーフィールドカップはビクトリアアマチュアターフクラブによって1879年(明治12年)に創設。メルボルンカップ(創設1861年)、コックスプレート(同1922年)、ゴールデンスリッパー(同1957年)とともに豪州四大レースに数えられている。当初は秋(北半球では春)の開催だったが、1881年から春開催に前倒しされて2018年に141回目を迎える。

1885年に15頭が落馬し、騎手1人が死亡する豪州の競馬史上最悪とされる事故が発生。1922年には放火が疑われる火事によってメンバーズスタンドが全焼するなど草創期は波乱万丈だった。第二次世界大戦中の1940年~1943年はコーフィールド競馬場が軍に接収されたため、フレミントン競馬場で開催されている。

これまでにコーフィールドCを2勝した馬は計6頭。1977年と1980年に勝ったミンダイナスティを最後に昨年まで誕生しておらず、3勝以上した馬は1頭もいない。また、約2週後に行われるメルボルンCとダブル制覇することは「カップス・ダブル」と呼ばれ、達成することは豪州ホースマンにとっての憧れ。しかし、両レースともハンデ戦のため非常に難しく、140回の歴史を重ねながら同一年に達成したのは11頭に留まる。最後に達成したのは2001年のエセリアルとなっている。

ただし、2017年に両レースに関する負担重量(ハンデキャップ)の規定が改正された。従来はコーフィールドCとメルボルンCの出走希望馬についてハンデキャップが事前に公表され、メルボルンC直前のレースで好結果を出すとハンデも変更されていた。それがカップス・ダブルを難しくする要因のひとつとなっていたのだが、2017年からは事前のハンデが56kg以上の馬は発表以降の戦績に関係なく増量なし、それ以下だった馬も56kgを超えない増量幅に改められ、多少は難易度が下がったと考えられる。ちなみに、2014年のコーフィールドCをハンデ58kgで制した日本のアドマイヤラクティは、メルボルンCで58.5kgのハンデを課された。

なお、オセアニア域外からは1998年トーファンズメロディ(英国)が初の優勝馬となり、2008年オールザグッド(愛国)、2012年ドゥーナデン(フランス)、そしてアドマイヤラクティの計4頭が続いている。このほかに日本のアイポッパー(2005年)とデルタブルース(2006年)、2013年ダンディーノ(英国)、2015年トリップトゥパリス(英国)、2016年スコティッシュ(英国)、2017年ヨハネスフェルメール(アイルランド)が3着以内に好走した。

なお、トーファンズメロディのヘリーズ女卿はコーフィールドCを初めて制した女性調教師であり、この他に現時点で最後のカップス・ダブル達成者であるS.ラクソン調教師(エセリアル)、G.ウォーターハウス調教師(2010年デスカラード)の3人が、女性調教師としてコーフィールドCを勝っている。歴代最多勝利はB.カミングス調教師で7勝、現役では豪州からシンガポールに拠点を移して活躍中のL.フリードマン調教師が4勝で続く。最多勝利騎手はS.ブレズリーの5勝で、現役ではD.オリヴァーの4勝。