デビューから3年連続で重賞を勝ち、堅実にキャリアを積んできたベストソリューション。2歳時のクリテリウムサンクルーでは、今年の凱旋門賞で人気を集めたヴァルトガイストの2着、3歳の昨年はドイツのダルマイヤー大賞で2着とG1でも連対実績を残してきた。それでも精鋭軍団のゴドルフィンにあっては地味な存在だったが、4歳を迎えた今年は休養明けの夏を境に本格化の気配を見せている。

7月の英G2プリンセスオブウェールズSで勝利を収めると、8月と9月はドイツに遠征。ベルリン大賞でG1初制覇を飾り、続く前走のバーデン大賞も制して重賞3連勝と一気にステップアップした。前年のバーデン大賞では5着に敗れており、ここに来ての地力強化が目覚ましい。

プリンセスオブウェールズSの前にはG1ドバイシーマクラシックで5着。勝ったのは同じゴドルフィンのホークビルで、2着ポエッツワードはその後にプリンスオブウェールズSとキングジョージというビッグレースを連勝、3着クロスオブスターズも凱旋門賞で3着に好走した。そして、4着の日本ダービー馬レイデオロとはわずかに短アタマ差の接戦と、ビッグネームたちと差のない勝負を演じ、ブレークの兆しを見せていたことになる。欧州競馬での3連勝の勢いと安定感を考えれば、次戦に予定しているメルボルンCともども目を離せない存在だろう。

ベストソリューションの競馬データ