注目馬NOTABLE HORSE

クロノジェネシス

性齢 牝5
バゴ
クロノロジスト
母の父 クロフネ
調教師 斉藤崇史

コントレイルが無敗の牡馬三冠、デアリングタクトは無敗の牝馬三冠を達成しながら、両馬をジャパンCで下した稀代の名牝アーモンドアイの前に涙を飲む異例の結果となった昨年の年度代表争いだが、このクロノジェネシスも例年なら年度代表馬に輝くだけの堂々たる戦績だったことを忘れてはならないだろう。

宝塚記念では2着のキセキに6馬身差をつける圧勝劇。暮れの有馬記念も手応え良く先行するフィエールマンを早めに捕まえに動き、着差(クビ)以上の強さを見せて春秋グランプリ制覇を達成した。天皇賞(秋)ではアーモンドアイに及ばなかったが、昨年初戦の京都記念勝ち以降は大阪杯を含め4戦連続のG1入着と、古馬戦線の主役を張り続けたのは見事という他ない。京都記念から有馬記念までに体重を14kg増量しただけでなく、2年前の桜花賞との比較なら40kgも成長しており、年が明けて5歳ながらまだ伸びしろを感じさせるのも頼もしい。

その実力はすでに世界にとどろいており、ドバイシーマクラシックはサウジC勝ちのミシュリフと海外のブックメーカーで1番人気を争う関係にある。国内では1週後の大阪杯でコントレイルとグランアレグリアの年度代表争いへ新たな幕が上がる。まずはドバイで凱歌をあげ、古馬戦線の強力なライバルたちから主導権を奪いたい。