注目馬NOTABLE HORSE

モーグル

性齢 牡4
Galileo
Shastye
母の父 Danehill
調教師 A.オブライエン

デビュー当初から“ジャパンの弟”として期待と注目を集めてきたモーグル。1歳年上の兄は英ダービー3着、ロイヤルアスコット開催での勝利(キングエドワード7世S)、そしてパリ大賞制覇と華々しく活躍し、モーグルがデビュー2戦目で初勝利を手にする9日前には英インターナショナルSも勝つなど、はるか先を走る存在だった。

偉大な兄に対し、モーグルは初勝利から連勝で重賞制覇こそ飾ったものの、3歳を迎えるとキングエドワード7世S(4着)や英ダービー(6着)で兄に及ばない成績が続き、注目も徐々に薄らいでいった。しかし、その直後のゴードンSで待望の重賞2勝目を手にすると、グレートヴォルティジュールS(3着)からパリ大賞へ向かい、内ラチ沿いから鮮やかに突き抜けてついにG1ホースの仲間入り。ジャパンとの兄弟制覇を果たし、大きな背中に一歩近づくことができた。

一気に頂点を狙うはずだった凱旋門賞は、市販の飼料にドーピング物質が混入していた影響により無念の回避。仕切り直しのBCターフは、今回も対戦するチャンネルメイカーが3着に逃げ粘る展開を、最後方から追走して不発に終わったが、前走の香港ヴァーズでは日本馬と対戦経験が豊富なエグザルタントに3馬身差をつけて完勝している。これでG1レース2勝を含む重賞4勝。不振にあえぐ兄に追いついて迎える今回は立場を逆転するチャンスだ。