ゴールデンシックスティ
セ8 30戦26勝[26-2-1-1]
昨年の香港チャンピオンズマイルでは史上初の3連覇を達成し、豪州のウィンクスを抜いて歴代賞金獲得記録を更新。香港はもとより世界の記録も塗り替えてきた地元の英雄が、有終の美を飾るべく最後の戦いに臨む。ゴールデンシックスティのオーナーは2023年の12月に今季限りでの引退を発表済み。この香港チャンピオンズマイル後に日本へ送り、余生を送らせる方針を明かしている。発表直後の香港マイルではナミュールを一瞬にして突き放す完勝を収めたように、その実力、凄味に依然として衰えは見られない。4連覇なれば香港競馬史に残る大偉業。引退の花道を飾るにはこれ以上ない。
ヴォイッジバブル
セ5 17戦6勝[6-5-2-4]
昨年12月の香港マイルではゴールデンシックスティに続き2着。ナミュールには1馬身余り先着で日本のトップマイラーに勝るとも劣らぬ実力の持ち主であることを示した。1か月後には香港スチュワーズCで単勝1.9倍の人気を集めてG1初制覇。さらに2月の香港ゴールドCでもロマンチックウォリアーにクビ差の2着と迫り、地元のマイル・中距離戦線を担う強豪として足場を固めている。前走のドバイターフは生涯初の大敗も、直線の落馬事象による影響もあり結果は度外視。今回は絶対王者と恐らく最後の対戦機会となるだけに、引導を渡す形で王座継承を実現したい。
ビューティーエターナル
セ5 16戦8勝[8-3-3-2]
22-23シーズン終盤にG3を連勝し、23-24シーズンからは香港G1戦線で走る。香港スチュワーズカップ（G1）の2着が最高でG1初制覇を狙う。前走のチェアマンズトロフィー（G2）はビューティージョイに僅かに差され2着だった。
ビューティージョイ
セ7 29戦6勝[6-5-5-13]
2シーズンほど香港の重賞戦線で走っている。G1はゴールデンシックスティら強豪に阻まれ勝利まで今一歩届かず、2着～3着まで。前走チェアマンズトロフィー（G2）は約2年ぶりの勝利を飾っており、この勢いで戴冠なるか。
オオバンブルマイ
牡4 7戦4勝[4-0-1-2]
デビュー2戦目で京王杯2歳S、明け3歳初戦ではアーリントンCを制し、続くNHKマイルCでも3着と着実にキャリアを重ねて迎えた昨年11月、豪州のゴールデンイーグルを鮮やかに制して世界へと飛躍した。レースに重賞の格付けこそないものの、優勝賞金は約5億円で過去の勝者にG1ホースが居並び、その価値はG1制覇に匹敵する。5か月を空けて再び渡豪した前走のドンカスターマイルは大敗も、直線で包まれ通しとなる不本意な内容で参考外。今回も相手は強いが、まずはスムーズなレースで本来の実力を披露したい。
ブレーヴエンペラー
セ4 16戦10勝[10-2-1-3]
欧州や中東など世界各国を渡り歩いている。G1は初挑戦だが、ここまで重賞を3連勝中でこの勢いで国際G1制覇となるか。
シャンパンカラー
牡4 8戦3勝[3-0-1-4]
歓喜のNHKマイルC制覇から1年、シャンパンカラーが迷い込んだトンネルは、遠く海を隔てた香港で光を捕らえることができるか。NHKマイルCではオオバンブルマイを3着に下したが、果敢に挑んだ安田記念は古馬の厚い壁に跳ね返されて14着に大敗。その後は態勢が整わず秋を全休すると、復帰戦のフェブラリーS、さらに高松宮記念とダートやスプリント戦を試すも大きな着順を続けてしまった。今回は初心に帰って芝の1マイル戦。再浮上のきっかけとなるような結果が欲しい。
エルトンバローズ
牡4 10戦4勝[4-3-0-3]
1年前の今ごろは未勝利を脱出したばかりだったが、そこからラジオNIKKEI賞と毎日王冠を含む破竹の4連勝。瞬く間にマイル・中距離戦線の有望株として台頭した。とくに毎日王冠はマイル女王ソングライン、同じくマイルG1ホースのシュネルマイスターを封じる価値ある勝利。続くマイルCSで連勝は止まったが、1馬身半ほどの差で優勝したナミュールは次戦の香港マイルでも3着に好走しており、それらの比較から国内外の一線級に対しても目途を立てている。前走の中山記念（7着）は荒れた馬場が合わなかった結果で、変わり身の余地は十分にありそうだ。
ギャラクシーパッチ
セ4 9戦4勝[4-3-0-2]
今年の香港ダービー2着馬。勝馬のマッシヴソヴリンと差は僅かだっただけに、4歳世代の力では上位だ。
レッドライオン
セ5 28戦7勝[7-5-4-12]
G1ではクイーンズシルバージュビリーカップ（G1）の3着が最高。前走チェアマンズトロフィー(G2) では、ビューティージョイの3着だった。
タージドラゴン
セ5 20戦8勝[8-2-0-10]
今年元旦のチャイニーズクラブチャレンジカップ（G3）で重賞初制覇。その後は香港G1を連戦するも、7着、8着と上位には届いていない。強豪相手にどこまで戦えるか。
