これまでローカル重賞を2勝しているものの、国際レベルでは前走のジョッキークラブマイルが初のタイトル。ビューティーオンリーの実績不足は否めないところだ。ただ、ここ1年ほどの戦績は安定かつ上り調子にあり、大事な前哨戦も2番人気で突破したのだから本番も侮れない。昨年はジョッキークラブカップ3着から香港カップに臨むも、エイシンヒカリのハイペースを5番手から追い掛けて8着に沈められたが、後方追走のサトノアラジンとステファノスには、一度も前を走らせずに1馬身余り先着。底力の裏付けはある。

もともとマイラーとしての高い資質は早い段階に見せており、2015年には香港4歳3冠の初戦である香港クラシックマイルを勝っている。このレースの優勝馬と香港マイルの関連性は非常に深く、同馬主で2010年の勝ち馬ビューティーフラッシュは同年に香港マイルを制し、2013年のゴールドファンは同年と翌年の香港マイルで2着、2014年のエイブルフレンドも同年1着、2015年は3着と結果を残している。今回は先行馬がそろいそうなうえ、前哨戦で逃げた同馬主、同厩舎のビューティーフレイムが、末脚勝負のビューティーオンリーを利することも。流れは着実に向いてきている。