香港マイル

Hong Kong Mile

2016/12/11(日)16時50分発走 ※発走日時は日本時間

シャティン競馬場

見どころ

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地元勢 vs 日本勢の構図、鍵はエイブルフレンドの復調具合

昨年は日本のモーリスが優勝し、地元勢の10連勝を阻止した香港マイル。今年もフルゲート14頭に対して地元の香港勢10頭、日本勢は3頭が名乗りをあげ、両勢力による対抗戦の様相を呈している。

数で勝る香港勢だが、質では日本勢も負けておらず、2年連続でタイトルを持ち帰る可能性も十分。ただし、鍵を握るのは地元の英雄エイブルフレンドとなる。

昨年は直前に一頓挫の影響もありモーリスに屈したエイブルフレンドだが、復調すれば他を圧倒できるだけの実力がある。前走は香港マイル後に発症した脚部不安から11か月ぶりに復帰戦。結果は4着だったものの、1200m戦のスピードにしっかりと対応して目途は立てている。ただ、香港マイルまでにもう1走しておきたかったのはJ.ムーア調教師も認めるところ。そのため、12月2日にはバリアトライアルに参加して1走分の埋め合わせを図った。エイブルフレンドも四肢を大きく使う本来のフォームを披露しており、一連の内容から前走後の反動もなく順調に調整が進んでいるのは間違いない。主役を担えるまでに復調した可能性もある。

エイブルフレンドが復調に至らなければ、戦況は日本勢に有利となりそうだ。前走のマイルCSで先行策から3着に粘り込んだネオリアリズム、安田記念では逃げ切り勝ちも、マイル戦では中団から前で自在に立ち回れるロゴタイプ、そして鋭い差し脚が武器のサトノアラジンと戦法は三者三様。どんな流れにも対応できる布陣となっている。実力的にも総崩れは考えにくく、最低でも1頭は勝機を演出してくれるだろう。願わくば上位独占だ。

地元勢にはジャイアントトレジャー(香港マイル)、コンテントメント(チャンピオンズマイル)とモーリスに続いた2頭がいるが、どちらも着差以上の完敗だったうえ近走も冴えない。これなら前哨戦のジョッキークラブマイルを制して臨むビューティオンリー、同じくビューティオンリーを抑えて1番人気に支持され、僅差3着のサンジュエリーに注目。

アイルランドから単騎参戦のクーガーマウンテンはA.オブライエン調教師の管理馬だが、名コンビのR.ムーア騎手がネオリアリズムを選んだ事実からも勝機は薄いか。