イギリスのみならず欧州中距離カテゴリの最高峰とも言えるレース、英インターナショナルステークス。
過去10年のデータより、英インターナショナルステークスの出走馬レーティング、ゲート番別、単勝オッズ別、前走レース別のレース傾向を分析する。

表2：ゲート番別成績表

ゲート番	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
1	0	1	1	8	0%	10%	20%
2	1	0	3	4	12.5%	12.5%	50%
3	2	1	0	6	22.2%	33.3%	33.3%
4	1	2	1	6	10%	30%	40%
5	2	2	0	5	22.2%	44.4%	44.4%
6	3	1	0	5	33.3%	44.4%	44.4%
7	1	3	2	1	14.3%	57.1%	85.7%
8	0	0	2	3	0%	0%	40%
9	0	0	0	3	0%	0%	0%
10	0	0	0	2	0%	0%	0%
11	0	0	0	2	0%	0%	0%
12	0	0	0	2	0%	0%	0%
13	0	0	1	1	0%	0%	50%

最も勝利回数が多いのは6番ゲートの3回。次いで3番ゲートと5番ゲートが2回となっている。連対率、3着内率にまで広げると7番ゲートも好成績を収めている。昨年の覇者シティオブトロイは5番ゲートだった。

表3：年齢別成績表

年齢	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
3歳	4	4	3	18	13.8%	27.6%	37.9%
4歳	3	2	4	18	11.1%	18.5%	33.3%
5歳	3	4	2	7	18.8%	43.8%	56.3%
6歳	0	0	1	3	0%	0%	25%
7歳以上	0	0	0	2	0%	0%	0%

3歳が最も多く4勝。次いで4歳、5歳の3勝と続き、連対率、3着内率でも好成績を収めている。日本から参戦予定のダノンデサイルは4歳。好結果を期待したい。

表4：性別成績表

性別	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
牡馬・セン馬	9	8	9	44	12.9%	24.3%	37.1%
牝馬	1	2	1	4	12.5%	37.5%	50%

過去10年は牡馬・セン馬が9勝を挙げている。牝馬は過去1回制覇しており、連対率・3着内率では牡馬を上回っている。

表5：単勝オッズ別成績表

	勝率	連対率	3着内率
10倍未満	22.5%	47.5%	65%
10倍~29.9倍	0%	0%	0%
30~49.9倍	0%	0%	20%
50~99.9倍	16.7%	16.7%	33.3%
100倍以上	0%	0%	20%

単勝10倍未満の馬が最も勝率が高く22.5%。連対率・3着内率で見ても好成績を収めている。2022年は1.4という圧倒的1番人気に応え、バーイードが勝利を収めている。2015年には51倍のアラビアンクイーンが制覇するなど、人気薄の馬も軽視はできない。
※2019年、2024年はJRAオッズ、それ以外は現地オッズ。

表6：前走レース別成績表

	英インターナショナルステークスにおける成績
前走レース	1着	2着	3着
エクリプスステークス（英・G1）	3	1	3
キングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークス（英・G1）	2	4	1
サセックスステークス（英・G1）	1	1	1
ナッソーステークス（英・G1）	1	1	0
パリ大賞（仏・G1）	1	1	0
プリンスオブウェールズステークス（英・G1）	1	0	1
コロネーションカップ（英・G1）	1	0	0
タタソールズゴールドカップ（愛・G1）	0	1	0
キングエドワード7世ステークス（英・G2）	0	1	0
ヨークステークス（英・G2）	0	0	3
サマーマイルステークス（英・G2）	0	0	1

過去10年、1～3着馬の前走レース別成績。エクリプスステークスをステップにした馬が最も多く3回優勝している。次いでキングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークスが2回。他はサセックスステークスやナッソーステークス、パリ大賞などヨーロッパの主要レースからの参戦が目立っている。

表7：調教国別成績表

調教国	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
イギリス	8	6	8	32	14.8%	25.9%	40.7%
アイルランド	2	3	2	9	12.5%	31.3%	43.8%
フランス	0	1	0	2	0%	33.3%	33.3%
日本	0	0	0	2	0%	0%	0%
UAE	0	0	0	2	0%	0%	0%
オーストラリア	0	1	0	1	0%	0%	0%

最も勝利を挙げているのが地元イギリスで8勝。次いでアイルランドが2勝となっている。今年の有力馬の一頭であるアイルランドの出走予定馬ドラクロワは果たしてどうか？