フランス秋のマイル戦線を彩る伝統の一戦、G1ムーランドロンシャン賞。
今年は日本からゴートゥファーストが参戦を予定している。出走馬レーティング及び過去10年のデータより、ムーランドロンシャン賞のゲート番別、性齢別、単勝オッズ別、前走レース別のレース傾向を分析する。

表2：ゲート番別成績表

ゲート番	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
1	2	0	3	4	22.2%	22.2%	55.6%
2	3	0	2	4	33.3%	33.3%	55.6%
3	0	2	1	7	0%	20%	30%
4	1	1	1	6	11.1%	22.2%	33.3%
5	0	2	1	7	0%	20%	30%
6	2	1	1	5	22.2%	33.3%	44.4%
7	1	1	0	3	20%	40%	40%
8	1	0	1	3	20%	20%	40%
9	0	1	0	3	0%	25%	25%
10	0	2	0	2	0%	50%	50%
11	0	0	0	2	0%	0%	0%

最も勝利数が多いのは2番ゲートの3回。次いで1番ゲート、6番ゲートが2回。連対率、3着内率にまで広げると10番ゲートも好成績を収めている。昨年の覇者トリバリストは7番ゲートだった。

表3：年齢別成績表

年齢	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
3歳	4	5	4	26	10.3%	23.1%	33.3%
4歳	3	4	5	12	12.5%	29.2%	50%
5歳	3	1	0	4	37.5%	50%	50%
6歳	0	0	0	2	0%	0%	0%
7歳以上	0	0	1	2	0%	0%	33.3%

3歳が最も多く4勝。次いで4歳と5歳が3勝となっている。日本から参戦予定の5歳馬ゴートゥファーストは果たしてどうか。

表4：性別成績表

性別	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
牡馬・セン馬	7	7	10	36	11.7%	23.3%	40%
牝馬	3	3	0	10	18.8%	37.5%	37.5%

過去10年では牡馬・セン馬が7勝、牝馬は3勝を挙げている。勝率・連対率では牝馬が牡馬・セン馬を上回っており好成績となっている。2023年はフランスの牝馬ソーテルヌ、2022年はイギリスの牝馬ドリームローパーがこのレースを制した。

表5：単勝オッズ別成績表

	勝率	連対率	3着内率
10倍未満	17.1%	36.6%	58.5%
10倍~29.9倍	10.7%	17.9%	21.4%
30~49.9倍	0%	0%	0%
50~99.9倍	0%	0%	0%
100倍以上	0%	0%	0%

過去10年の単勝オッズ別成績。単勝10倍未満が最も勝率が高い。最も人気を集めて勝ったのが2021年のバーイードで1.5倍。単勝オッズが30倍を超えた馬の優勝はなく、順当に人気馬が勝利する傾向。
※全て現地オッズ。

表6：前走レース別成績表

	ムーランドロンシャン賞における成績
前走レース	1着	2着	3着
ジャックルマロワ賞（仏・G1）	3	7	4
ロートシルト賞（仏・G1）	2	0	0
サセックスステークス（英・G1）	1	0	2
サラブレッドステークス（英・G3）	1	0	0
英インターナショナルステークス（英・G1）	1	0	0
ナッソーステークス（英・G1）	1	0	0
リゾランジ賞（仏・G3）	1	0	0
リュウレイ賞（仏・G3）	0	2	0
ジャンプラ賞（仏・G1）	0	1	1
ハンガーフォードステークス（英・G2）	0	0	1
シティオブヨークステークス（英・G3）	0	0	1
エドモンブラン賞（英・G3）	0	0	1

過去10年、1～3着馬の前走レース別成績。ジャックルマロワ賞が3勝、ロートシルト賞が2勝となっている。今年はゴートゥファースト、ダンシングジェミナイらがジャックルマロワ賞をステップにムーランドロンシャン賞制覇を狙う。

表7：調教国別成績表

調教国	1着	2着	3着	4着 以下	勝率	連対率	3着内率
フランス	6	5	5	27	14.0%	25.6%	37.2%
イギリス	3	2	3	11	15.8%	26.3%	42.1%
アイルランド	1	3	2	4	10%	40%	60%
ドイツ	0	0	0	4	0%	20%	20%

最も勝利を挙げているのが地元フランスで6勝。次いでイギリスが3勝となっている。巻き返しを狙うアイルランドのザライオンインウィンターは果たしてどうか？