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【香港スプリント 過去10年の傾向】今年も香港勢の上位独占となるか!?

2018年12月05日 14:00

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 昨年はミスタースタニングが勝利し、近3年は地元香港勢が上位を独占している香港スプリント。過去10年のデータから過去の傾向を探っていく。

 まず表1は人気別成績。1番人気馬が昨年のミスタースタニングら3勝をあげ、複勝率70%でトップ。2番人気馬も15年ペニアフォビアら最多タイの3勝をあげている。以下、3、4、6、11番人気馬が1勝ずつをあげている。

 10番人気以下は08年に11番人気インスピレイションが勝利し、2着、3着も2回ずつと馬券に絡むケースが多い。14年も日本馬ストレイトガールが13番人気と人気薄ながら3着と好走。10番人気以下の穴馬の激走を狙っても面白そうだ。

 表2は前走レース別3着以内数。地元香港での前哨戦・ジョッキークラブスプリント組が昨年のミスタースタニングら過半数の6勝をあげ、3着以内数でも22回と大半を占めている。昨年も1、2着が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

 3勝で続くのがスプリンターズS組。12年、13年連覇のロードカナロアの他に、11年には香港馬ラッキーナインもスプリンターズSから勝利している。

 地元のジョッキークラブスプリント組、スプリンターズS組の2レースが中心で間違いない。

 表3はゲート番別成績。中央寄りの6~9番ゲートに入った馬が過半数の6勝と勝ち星が多い。特に6番は12年ロードカナロアら2勝をあげ、連対率50%・複勝率60%と非常に高い。

 また、内の1~7番と外の8~14番で比較した場合、内は【6-8-8-48】で連対率20.0%・複勝率31.4%、外は【4-3-1-56】で連対率10.9%・複勝率12.5%。勝利数はさほど変わらないものの、複勝率では内の1~7番に入った馬が断然優位に立っている。内枠優勢の傾向は頭に入れておきたい。

 最後に表4は調教国別3着以内数。香港調教馬が近4年を含む過半数の7勝。近3年連続で上位3着までを独占しており、3着以内数も23頭と他を圧倒している。非常に層が厚く、ここに割って入るのは至難の業といえるだろう。

 続くのが日本馬で、12年、13年にロードカナロアが連覇。14年もストレイトガールが3着と好走している。この両馬に共通するのは前走のスプリンターズSで連対しているだけでなく、マイルG1でも好走していた点だ(当該レース後も含む)。参戦する日本馬は距離に融通がきくタイプでないと厳しいだろう。

 他では南アフリカ調教馬が10年にジェイジェイザジェットプレーンが勝利している。勝ち馬はこの3か国に絞られていた。