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【世界の調教師紹介 Vol.14】フランキー・ロー

2018年12月26日 15:00

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香港出身の54歳。香港の次代を担う調教師として注目される存在だ。

フランキー・ロー調教師はまず香港で騎手となり、大レースに勝つことはできなかったが、1981年から1995年までの間に27勝を挙げた。

騎手引退後はワークライダーを経て、アシスタントトレーナーとなって活躍。ジョン・ムーア調教師(香港チャンピオントレーナー:7回)やジョン・サイズ調教師(香港チャンピオントレーナー:11回)などの下で計20年以上の経験を積んだ後、2017/18年シーズンに自身の厩舎を開いた。

すると2017/18年シーズンの開幕日である2017年9月3日にユアザワンフォーミーで初出走初勝利をマーク。結局、このシーズンはトータルで65勝を挙げる快進撃を見せ、かつてのボスであるサイズ調教師の58勝を上回る新人調教師としての香港最多勝記録を塗り替えた(ただし、サイズ調教師が58勝を挙げた2001/02年シーズンは計78開催。2017/18年シーズンは計88開催)。

2018/19年シーズンは更なる飛躍の年になり、2018年12月の香港国際競走ではまずG1香港スプリントをミスタースタニング(サイズ厩舎からの転厩馬)で制して重賞初制覇をG1で飾ると、メインのG1香港カップもグロリアスフォーエバーで優勝。2019年には4歳クラシックシリーズの初戦である香港クラシックマイルをフローレミッションタイクーンでワンツーフィニッシュ、2戦目の香港クラシックをミッションタイクーンダークドリームでワンツーフィニッシュ、そして最終戦の香港ダービーもフローレで優勝。異なる馬ではあったがシリーズ全勝を成し遂げた。

近年のG1勝ち
2020年
チェアマンズスプリントプライズ(香港):ミスタースタニング

2019年
なし

2018年
香港スプリント(香港):ミスタースタニング
香港カップ(香港):グロリアスフォーエバー

文:秋山 響(TPC)