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【世界の調教師紹介 Vol.22】フランシスアンリ・グラファール

2019年08月14日 13:00

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フランシスアンリ・グラファール調教師は1977年4月27日、フランス生まれ。祖父は障害馬の著名生産者で、1955年のヴェルメイユ賞勝ち馬ワイルドミスのオーナーでもあった。

フランスのセリ会社で働いた後、モハメド殿下が創設した人材育成プログラムであるゴドルフィンフライングスタートプログラムの第一期生に選ばれた。その中でフランスのアンドレ・ファーブル厩舎、オーストラリアのゲイ・ウォーターハウス厩舎など世界各地で経験を積み、卒業後ダーレーに加入。ジョン・ファーガソン氏の下で働いた後、調教師になる前の3年間はフランスのアラン・ドゥロワイエデュプレ調教師の下でアシスタントを務めた。

2011年秋にフランスのシャンティイで厩舎を開業。すると、開業後初のシーズンとなった2012年の9月にはパールフルートでG3シェーヌ賞を勝って重賞初制覇を果たした。

仏オークスをチャンネルで制したグラファール調教師(右から3人目)。(Photo by Getty Images)

G1初制覇は2015年7月。イラプトでG1パリ大賞を勝ってのものだった。なお、イラプトはその後カナダでもG1カナディアンインターナショナルに優勝し、G1ジャパンカップにも2015年、16年と2年続けて出走した(6着、14着)。

その後も2017年のG1ヴェルメイユ賞をバティールで制すなど活躍を見せていたが、今年はさらに一段階飛躍。6月16日にG1仏オークスをチャンネルで制してクラシック初制覇を果たすと、その5日後にはイギリスのロイヤルアスコット開催のG1コロネーションステークスをウォッチミーで制した。

近年のG1勝ち
2019年
コロネーションS(イギリス):ウォッチミー
仏オークス(フランス):チャンネル

2017年
ヴェルメイユ賞(フランス):バティール

2016年
カナディアンインターナショナル(カナダ):イラプト

文:秋山 響(TPC)