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【愛チャンピオンS】過去5年の傾向 ディアドラ海外G1連勝なるか!?

2019年09月12日 15:00

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 アイルランドのレパーズタウン競馬場で毎年9月に開催されるアイリッシュチャンピオンステークス。ヨーロッパ中距離路線の重要な一戦として定着しているレースだ。今年は前走のナッソーステークスで海外G1初勝利を決めたディアドラ(牝5・橋田満厩舎)が出走予定。海外でのG1連勝なるかに注目が集まる。今回は2014年以降・近5年のデータから愛チャンピオンSの傾向を探っていきたい。

 まず表1は愛チャンピオンS近5年の3着以内馬一覧。1番人気馬は【2.1.0.2】で昨年のロアリングライオンら2勝をあげ、連対率・複勝率60%。2番人気馬が【1.1.3.0】で2014年ザグレーギャツビーが勝利し、複勝率100%と安定している

 以下、3番人気馬が2016年アルマンゾル、6番人気馬は一昨年のデコレーテッドナイトがそれぞれ勝利。また近2年は6番人気以下の伏兵が1頭ずつ激走している。

 調教師では地元アイルランドのA.オブライエン調教師が17年を除いて毎年3着以内に入っているが、近5年では勝ち星がない。イギリスのJ.ゴスデン調教師が2015年ゴールデンホーン、昨年のロアリングライオンと2勝をあげている。

 続いて表2は性齢別成績。出走数最多の3歳牡馬が昨年のロアリングライオンら大半の4勝をあげている。昨年は1、2着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。5歳牡馬の1勝は一昨年のデコレーテッドナイト。近5年はすべて牡馬が勝利をあげている。

 牝馬は勝利こそないものの、3、4歳馬はともに複勝率50%と健闘している。

 表3は前走レース別成績。英インターナショナルステークス組が昨年のロアリングライオンら大半の4勝をあげている。2016年を除いて毎年連対馬を出しており、連対馬6頭はいずれも前走で5着以内には入っていた。

 仏ギヨームドルナノ賞組は16年アルマンゾルが勝利。この組の3着以内馬2頭はともに前走を勝利していた。他では地元アイルランドのロイヤルホイップステークス組から2、3着が1頭ずつ出ている。

 最後に表4は2016年に前走ナッソーSから3着に入ったマインディングとディアドラの比較。マインディングは3歳牝馬で、ナッソーSを斤量56kgで勝利。対して古馬のディアドラはナッソーSで斤量60kgを背負ったが、レコードタイムで差し切って勝利した。

 また、マインディングはナッソーSから斤量据え置きの56kgで3着だったが、ディアドラはナッソーSより1kg軽い59kgでの出走。直線での決め手比べになれば、前走同様にディアドラの末脚がハマってもまったくおかしくないだろう。