【香港マイル】過去10年の傾向 近10年で香港馬が9勝!
2019年12月05日 12:07
昨年と昨年はビューティージェネレーションが連覇するなど地元の香港勢が席巻している香港マイル。過去10年のデータからレース傾向を探っていく。
まず表1は人気別成績。1番人気馬は昨年のビューティージェネレーションら2勝で、複勝率70%でトップだ。2番人気馬が15年モーリスら最多の3勝をあげている。以下、4番人気馬が2勝、6~9番人気馬は一昨年のビューティージェネレーションら6番人気馬が2勝、10番人気以下が1勝。10番人気以下は11年エイブルワンが勝利している。
2着馬・3着馬も下位人気まで幅広く分布している。特に6番人気以下は優勝馬も含め11頭も馬券に絡んでいる。
日本での馬券発売が始まった近3年では人気順で16年が4→8→9番人気、一昨年6→13→2番人気、昨年1→4→8番人気で決着している。人気薄の激走に注意したい。
表2は前走レース別3着以内数。前哨戦のジョッキークラブマイル組が昨年のビューティージェネレーションら8勝と圧倒している。昨年は3着馬も該当しており、3着以内数も21回と非常に多い。一昨年に13番人気2着と激走したウエスタンエクスプレスは前走8着から着順を上げており、前走着外からの巻き返しもある。
15年優勝のモーリスはマイルCS組。14年3着グランプリボスもこの組だった。安田記念組の1勝は13年香港馬のグロリアスデイズ。勝ち馬はこの3レースから出ていた。
なお、ジョッキークラブスプリント組からは2着2回があるものの、10年以降は好走馬が出ていない。
表3はゲート番別成績。9番の馬が一昨年のビューティージェネレーションら2勝をあげ、複勝率60%と非常に高い。これら外目の9~14番ゲートの馬が近7年続けて勝利し、大半の9勝を占めている。3着以内馬30頭中20頭が出ており、外枠有利の傾向が出ている。
対して8番より内のゲート番の馬からも好走馬は出ているが、バラけている印象。なお、4・8番ゲートの馬からは好走馬が出ていない。
表4は調教国別3着以内数。香港調教馬は3連覇(07~09年)したグッドババら9勝と圧倒しており、3着以内数でも24頭と大半を占めている。これら香港勢の中ではJ.ムーア調教師の管理馬に注目。一昨年、昨年連覇のビューティージェネレーションなど過去10年で8度も3着以内に入っており、今年もチェックしておきたい。
日本馬は15年モーリスが優勝。昨年はヴィブロスが2着に好走している。日本馬としては、地元香港勢にいかに割って入るかがポイントになる。
他ではフランス調教馬が2・3着1回ずつで、ヒモに少々マークしておきたい。
最後に表5は過去10年に3着以内に好走した日本馬と今年の出走予定馬。グランプリボスとモーリスの2頭はともに安田記念・マイルCSの両方で連対した経験があった。ヴィブロスはマイル実績はなかったが、海外遠征では前年にドバイターフで勝利していた。
今年出走予定の日本馬4頭の中では、インディチャンプが安田記念とマイルCS両方で勝利しており、最有力。ノームコアはヴィクトリアMを1分30秒5の日本レコードで優勝。速い時計の決着になれば、面白い存在だ。
ペルシアンナイトは昨年の香港マイルでは5着で、昨年からさらに上位を目指す。3歳馬アドマイヤマーズは前走から一変なるか。