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【世界の騎手紹介 Vol.47】ケリン・マカヴォイ

2020年11月26日 11:00

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ケリン・マカヴォイ騎手は1980年10月24日生まれ。オーストラリア出身。

父フィリップ、2人のおじ、3人の兄弟が騎手、そして母方の祖父が調教師という家庭環境で育ち、祖父の下で見習い騎手になった後、サウスオーストラリア州とヴィクトリア州のメトロポリタン競馬のチャンピオントレーナーだったピーター・ヘイズ調教師(2001年に飛行機事故で死亡)に師事した。ちなみに、おじのひとりであるトニーはフィールズオブオマーでの2003年G1コックスプレート優勝などがある現調教師だ。

その名が大きく轟いたのは2000年のこと。ジャパンCを制したホーリックスの息子であるブルーでG1メルボルンCに優勝。史上2番目の若さで、オーストラリア・ナンバーワンのビッグレース制覇を成し遂げた。

2002/03年シーズンにはヴィクトリア州のメトロポリタンのチャンピオンタイトルを獲得。さらにこのシーズンのG1メルボルンCでゴドルフィンのビーキーパーを3着に導いたことなどもあって、2004年にゴドルフィンと騎乗契約を結び、ヨーロッパで活躍。ルールオブローで制したG1英セントレジャー(2004年)、シャマーダルのG1セントジェームズパレスS、ドバウィのG1ジャックルマロワ賞(2005年)などを制した。

オーストラリアに戻ってからもメルボルンCなどG1を勝ち続けている。(Photo by Getty Images)

その後、2008/09年シーズンにオーストラリアにカムバックすると、オールザグッドで制したG1コーフィールドC(2008年)、シーポイのG1ゴールデンスリッパー(2011年)、ヘルメットのG1コーフィールドギニー(2011年)などに優勝。2014年9月にゴドルフィンとの契約は終了したが、以降もアルマンダンクロスカウンターで制したG1メルボルンC(それぞれ2016年、2018年)、レッドゼルで連覇したジ・エベレスト(2017、2018年)など大レースでの活躍が続いている。



近年のG1勝ち
2020年
エプソムH(オーストラリア):プロバビール

2019年
ジョージメインS(オーストラリア):アヴィリオス
ストラドブロークH(オーストラリア):トレッキング
J.J.アトキンスプレート(オーストラリア):プリンスファワズ
ランヴェットS(オーストラリア):アヴィリオス
ローズヒルギニー(オーストラリア):ジオータムサン
ランドウィックギニー(オーストラリア):ジオータムサン

2018年
メルボルンC(オーストラリア):クロスカウンター
ゴールデンローズS(オーストラリア):ジオータムサン
J.J.アトキンスプレート(オーストラリア):ジオータムサン
クイーンズランドオークス(オーストラリア):ヤングスター
タンクレッドS(オーストラリア):アルマンダン

2017年
ダーレークラシック(オーストラリア):レッドゼル
モイアS(オーストラリア):シーウィルレイン
タタソールズティアラ(オーストラリア):タイクーンタラ
クイーンズランドオークス(オーストラリア):エッグタルト
オーストララシアンオークス(オーストラリア):エッグタルト
クールモアレガシーS(オーストラリア):フォックスプレイ
ザギャラクシー(オーストラリア):ロシアンレボリューション
ランヴェットS(オーストラリア):アイヴァンホウ

2016年
メルボルンC(オーストラリア):アルマンダン
豪1000ギニー(オーストラリア):グローバルグラマー
サールパートクラークS(オーストラリア):ボンオーラム
ドゥームベン10000(オーストラリア):ミュージックマグネイト
ドゥームベンC(オーストラリア):アイヴァンホウ
シドニーC(オーストラリア):ギャラントゥ
ランヴェットS(オーストラリア):ザユナイテッドステイツ

文:秋山響(TPC)