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【チェアマンズスプリントプライズ】ダノンスマッシュ、G1・3連勝なるか!? 近5年のレース傾向

2021年04月22日 14:00

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 シャティン競馬場芝1200mを舞台に行われるチェアマンズスプリントプライズ。今年は日本から昨年末の香港スプリント、今春の高松宮記念とG1連勝中のダノンスマッシュが参戦を予定している。2016年にG1となったチェアマンズスプリントプライズで日本馬初制覇なるか、近5年のデータから分析する。

 表1はチェアマンズスプリントプライズ近5年の3着以内馬一覧。2016年に勝利したオーストラリア調教馬のシャトークア以外はすべて香港勢が占めている。

 人気順では上位5番人気以内の馬が全3着以内馬15頭中13頭を占めている。ただし、16年3着ストラスモア(12番人気)、昨年2着ビッグタイムベイビー(7番人気)はともに出走頭数11頭以上の年に好走。11頭以上では人気薄の激走に注意したい

 調教師ではJ.サイズ厩舎が目立っており、18年アイヴィクトリー、19年ビートザクロックと2勝。18年には同厩舎の馬が上位3着までを独占している。

 表2は近5年のゲート番別成績。7番ゲートに入った馬が昨年のミスタースタニングら2勝をあげ、連対率40%・複勝率60%と優秀だ。3番の馬も17年ラッキーバブルズが勝利し、連対率・複勝率で7番に並んでいる。勝ち馬は3~7番ゲートの馬から出ている

 なお、11番の馬は2頭ともに3着に入っているが、10番から外の馬からは連対馬が出ていない。また2番の馬はすべて4着以下に敗れている。

 表3は3着以内馬の前走成績。地元香港の前哨戦スプリントカップ組が全3着以内馬15頭中9頭を占めている。特に前走スプリントカップで1着だった馬は昨年を除いて、いずれも3着以内に入っている。この組の好走馬9頭はいずれも前走で5着以内だった。

 香港馬以外で唯一好走した16年のシャトークアは前走オーストラリアのTJスミスSを勝利していた。

 表4は過去にチェアマンズスプリントPに出走した日本馬の成績。ファインニードル、ナックビーナスともに前走高松宮記念組で、4着以下に敗れている。ファインニードルは同年の香港スプリントにも出走し、8着に敗退。海外遠征で力を出せなかった可能性が高い。

 今回出走予定のダノンスマッシュは昨年末の香港スプリントを勝利。一昨年の香港スプリント8着から大きな成長を見せた。前走の高松宮記念も勝利して現在G1を2連勝中。ここにきて香港スプリントを連覇した父ロードカナロアの強さが表れてきている。スムーズなレースが出来るかどうかが最大のポイント。不利なく力を発揮できれば、日本馬初制覇の可能性は高い。