【世界の調教師紹介 Vol.41】キャスパー・ファウンズ
2021年09月08日 15:00
香港を代表する調教師のひとり。香港のチャンピオントレーナーの座には2006/2007年、2008/2009年、2013/2014年、そして2020/2021年と計4度も輝いている。ハッピーヴァレー競馬場での強さは広く知られており、2010年6月20日には香港タイ記録となる1日6勝をマークしている。
キャスパー・ファウンズ調教師は1967年8月12日、インド生まれ。父はインドで調教師として成功を収めた後、香港に移ったローレンスで、キャスパーは父と共に1981年に香港へ移住。高校卒業後に父のアシスタントとなり、2003/2004年シーズンに父の厩舎を引き継ぐ形で自身の厩舎を開いた。
開業初年度からいきなり44勝をマークして6位にランクインすると、4年目の2006/2007年には61勝を挙げて初のリーディングを獲得。このシーズンはザデュークでG1香港マイルを制してG1初制覇も果たした。
その後は、2010年に香港ダービーをスーパーサテンで制して、1994年にスーパーフィットで勝った父ローレンスとの親子制覇を成し遂げると、同じ2010年にはシンガポールのG1クリスフライヤー国際スプリントをグリーンバーディーで優勝。以降もラッキーナインで制したG1香港スプリント(2011年)、G1クリスフライヤー国際スプリント(2013、2014年連覇)、サザンレジェンドのG1チャンピオンズマイル(2020年)などビッグレースに優勝。2021年にはスカイダルシで11年ぶりとなる香港ダービー制覇も果たした。日本でも多くの出走経験があり、まだ勝ち星を挙げてはいないものの、2010年と2011年のG2セントウルSでそれぞれグリーンバーディー、ラッキーナインで2年連続2着となっている。
近年のG1勝ち
2020年
チャンピオンズマイル(香港):サザンレジェンド
文:秋山響(TPC)