【世界の騎手紹介 Vol.14】コルム・オドノヒュー

2018年09月26日 13:15

アイルランドをベースに活躍する騎手。

オドノヒュー騎手はアイルランド出身で、1980年11月13日生まれ。現在ではアイルランドを代表する伯楽となったエイダン・オブライエン調教師の見習い騎手となり、1997年6月にオブライエン厩舎のマイローレーンで初勝利。2002年のG1フェニックスSではペースメーカー役のスパルタクスでそのまま逃げ切ってG1初制覇を果たした。

2007年にアストロノマーロイヤルでG1仏2000ギニーを差し切ってクラシック初制覇。2010年にはジョシュアツリーでカナダのG1カナディアンインターナショナルSに勝ち、この年のG1ジャパンカップにも参戦した(10着)。

2011年にはトレジャービーチで地元のG1愛ダービーに優勝し、JRAでも短期免許を取得して騎乗。以降も2014年のG1愛オークスをブレスレット、2015年のG1英オークスをクオリファイ(以上、全てオブライエン厩舎の所属馬)で制すなど活躍した。

その後、オドノヒュー騎手は約20年にわたってサブ騎手を務めたオブライエン厩舎を離れ、2016年に同じアイルランドのジェシカ・ハリントン厩舎の主戦の座に就任。そこで巡り会ったのが、G1愛1000ギニーやG1ジャックルマロワ賞などを制したアルファセントーリ。大きな決断が、名牝との出会いを生んだ。ただし、2019年からハリントン厩舎の主戦はS.フォーリー騎手に変わっている。

また2018年にはG2アルゼンチン共和国杯をパフォーマプロミスで勝ってJRAの重賞を初制覇。2019年にはワールドオールスタージョッキーズにも参戦した。

近年のG1勝ち
2018年:
ジャックルマロワ賞(フランス):アルファセントーリ
ファルマスS(イギリス):アルファセントーリ
コロネーションS(イギリス):アルファセントーリ
愛1000ギニー(アイルランド):アルファセントーリ

2016年:
ヨークシャーオークス(イギリス):セブンスヘブン

文:秋山 響(TPC)