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【世界の騎手紹介 Vol.13】ステファン・パスキエ

2018年09月19日 16:30

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ステファン・パスキエ騎手は1978年1月17日、フランス生まれ。16歳でフランスのシャンティイに厩舎を構えるロベール・コレ調教師(1986年のG1・BCマイルをラストタイクーン、1987年のジャパンCをルグロリューで優勝)の見習いとなり、1994年12月にデビュー。翌年9月の2戦目で初勝利を挙げた。

その後、1996、1997年と2年続けて未勝利に終わるなど苦しんだが、2001年にG3コリーダ賞をアクセラレーションで勝って重賞初制覇を果たすと、徐々に軌道に乗り、2003年は74勝を挙げて初の仏ランキングトップ10入り(8位)。2004年7月には凱旋門賞馬パントレセレブルなどで知られる大馬主ウィルデンシュタイン家と契約(オリビエ・ペリエ騎手の2番手)し、同年10月にはウエスターナーでG1ロワイヤルオーク賞を制してG1初制覇を果たした。

2005年にはウィルデンシュタイン家の最優先騎乗騎手に昇格。2006年にハーリド・ビン・アブドゥラ殿下のレイルリンクで凱旋門賞初制覇を果たすと、翌年にはそのアブドゥラ殿下と主戦契約を結んだ。この年はマンデュロでG1プリンスオブウェールズS、G1ジャックルマロワ賞、G1イスパーン賞を制すなどG1で5勝を挙げたほか、計185勝で仏チャンピオンジョッキーに輝いた。なお、アブドゥラ殿下の所有馬ではスペシャルデューティーで2010年の英1000ギニーや仏1000ギニーなどのG1を制している。

その後、2011年にはニアルコスファミリーのフランスにおける主戦騎手となり、マキシオスでG1イスパーン賞、G1ムーランドロンシャン賞、日本産馬カラコンティでG1仏2000ギニーやG1・BCマイル、センガでG1仏オークスなどに優勝。2018年にはディープインパクト産駒のスタディオブマンでG1仏ダービーを制した。

近年のG1勝ち
2018年:
クリテリウムドサンクルー(フランス):ワンダーメント
仏ダービー(フランス):スタディオブマン

2017年:
仏オークス(フランス):センガ

2016年:
カナディアンインターナショナルS(カナダ):イラプト
モーリスドゲスト賞(フランス):サインズオブブレッシング

文:秋山 響(TPC)