08/31 14:12
【愛チャンピオンS】シンエンペラーの帯同馬ラファミリアが同日G3キルターナンSに登録
プロフィール
4歳からの2年間でG1レースを8勝したファルブラヴ。イタリア調教馬でありながらブレークのきっかけとなったのはジャパンカップだった。その競走生活を振り返ると、初めから日本との縁で結ばれていたかのような不思議さがある。
ファルブラヴは2歳から4歳までイタリア調教馬として活躍。デビューから4戦は後にJRA所属騎手に転身するM.デムーロが手綱を取る一方、5戦目以降は短期免許で来日経験豊富なD.バルジューが主戦を務めた。若き日は伊ダービー2着となかなか勝ち切れないレースを続けたが、4歳を迎えると共和国大統領賞をレコード勝ちしてG1初制覇。続くミラノ大賞(2400m)も2分24秒台の好タイムで連勝し、イタリア最強の座に就いて国外へ矛先を向ける。しかし、フォワ賞を経由して挑んだ凱旋門賞では、地元フランスの名手O.ペリエを鞍上に迎えるも9着に完敗して世界の壁に跳ね返された。
そして、次なる目標にジャパンカップが据えられた。鞍上には母国イタリアが誇る天才L.デットーリが決定。凱旋門賞でマリエンバードを勝利に導いていたデットーリは、対戦したファルブラヴの敗因に馬場適性を挙げ、その分析は見事に的中することになる。東京競馬場の改修により中山競馬場で開催されたジャパンCは、この年の年度代表馬を受賞することになるシンボリクリスエス、前年の年度代表馬ジャングルポケットら強力な日本馬が迎え撃ち上位人気を独占。ファルブラヴは9番人気に過ぎなかったが、直線で激しく馬体をぶつけ合う激闘の末に11番人気サラファンをハナ差、1番人気シンボリクリスエスをさらにクビ差抑える番狂わせを演じ、存在を大きく世界にアピールしてみせた。
そのオフには日本の吉田照哉氏が所有権を買い入れるとともに、英国のL.クマーニ厩舎へ移籍。これが大きな転機となった。5歳シーズンのファルブラヴは英・仏・愛・米・香港と5か国でG1レースを10連戦すると、イスパーン賞、エクリプスステークス、英インターナショナルステークス、クイーンエリザベス2世ステークス、そして香港カップと5勝。カルティエ賞最優秀古馬に選ばれ、日本で種牡馬入りした。
種牡馬としてのファルブラヴは自身を超えるような大駒を残せなかったが、2004年の秋にシャトル種牡馬としてオーストラリアへ、2年目は英国のチェヴァリーパークスタッドでも共用されるなど、現役時代さながらに世界を股に掛けて活躍した。
生年 | 1998 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | Fairy King |
母 | Gift Of The Night |
母父 | Slewpy |
調教師 | L.クマーニ |
生産者 | Azienda Agricola Francesca |
馬主 | Scuderia Rencati & 吉田照哉 |
通算成績 | 26戦13勝[13-5-5-3] |
開催日 | 場所 | レース名 | 動画 | 着順 | 騎手 | トラック | 距離 | 馬場状態 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003/12/14 | シャティン | 香港カップ(G1) | 1 | L.デットーリ | 芝 | 2000 | 良 | |
2003/10/25 | サンタアニタパーク | ブリーダーズカップターフ(G1) | 3 | D.ホランド | 芝 | 2400 | 良 | |
2003/09/27 | アスコット | クイーンエリザベス2世ステークス(G1) | 1 | D.ホランド | 芝 | 1600 | 良 | |
2003/09/06 | レパーズタウン | アイリッシュチャンピオンステークス(G1) | 2 | D.ホランド | 芝 | 2000 | 良 | |
2003/08/19 | ヨーク | 英インターナショナルステークス(G1) | 1 | D.ホランド | 芝 | 2080 | 良 | |
2003/07/26 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(G1) | 5 | D.ホランド | 芝 | 2400 | 良 | |
2003/07/05 | サンダウン | エクリプスステークス(G1) | 1 | D.ホランド | 芝 | 2010 | 良 | |
2003/06/18 | アスコット | プリンスオブウェールズステークス(G1) | 5 | M.デムーロ | 芝 | 2000 | 良 | |
2003/05/18 | ロンシャン | イスパーン賞(G1) | 1 | K.ファロン | 芝 | 1850 | 良 | |
2003/04/27 | ロンシャン | ガネー賞(G1) | 3 | K.ファロン | 芝 | 2100 | 重 | |
2002/11/24 | 中山 | ジャパンカップ(G1) | 1 | L.デットーリ | 芝 | 2200 | 良 | |
2002/10/06 | ロンシャン | 凱旋門賞(G1) | 9 | O.ペリエ | 芝 | 2400 | 良 | |
2002/09/15 | ロンシャン | フォワ賞(G2) | 3 | D.バルジュー | 芝 | 2400 | 良 | |
2002/06/16 | サンシーロ | ミラノ大賞(G1) | 1 | D.バルジュー | 芝 | 2400 | 良 | |
2002/05/12 | カパンネッレ | イタリア共和国大統領賞(G1) | 1 | D.バルジュー | 芝 | 2000 | 良 | |
2002/04/21 | カパンネッレ | 条件戦 | 1 | D.バルジュー | 芝 | 1800 | 不良 | |
2001/11/04 | カパンネッレ | 条件戦 | 1 | D.バルジュー | 芝 | 2000 | 良 | |
2001/09/23 | サンシーロ | ファッサティ賞(L) | 3 | D.バルジュー | 芝 | 2200 | 不良 | |
2001/09/02 | サンシーロ | 条件戦 | 1 | D.バルジュー | 芝 | 2200 | 重 | |
2001/05/27 | カパンネッレ | 伊ダービー(G1) | 2 | D.バルジュー | 芝 | 2400 | 良 | |
2001/05/06 | サンシーロ | エマヌエーレフィリベルト賞(L) | 2 | D.バルジュー | 芝 | 2000 | 重 | |
2001/03/31 | サンシーロ | 条件戦 | 1 | D.バルジュー | 芝 | 2000 | 不良 | |
2000/11/05 | カパンネッレ | グイドベラルデリ賞(G2) | 2 | M.デムーロ | 芝 | 1800 | 不良 | |
2000/10/15 | カパンネッレ | ルマモーレ賞(L) | 3 | M.デムーロ | 芝 | 1800 | 不良 | |
2000/09/27 | サンシーロ | マレッマ賞(L) | 2 | M.デムーロ | 芝 | 1700 | 良 | |
2000/09/03 | サンシーロ | 未勝利戦 | 1 | M.デムーロ | 芝 | 1600 | 良 |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~1400m | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
1401m~1800m | 3 | 2 | 1 | 0 | 6 | 50% | 83% | 100% |
1801m~2100m | 7 | 2 | 1 | 1 | 11 | 64% | 82% | 91% |
2101m~ | 3 | 1 | 3 | 2 | 9 | 33% | 44% | 78% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 10 | 3 | 2 | 3 | 18 | 56% | 72% | 83% |
稍重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
重馬場 | 1 | 1 | 1 | 0 | 3 | 33% | 67% | 100% |
不良馬場 | 2 | 1 | 2 | 0 | 5 | 40% | 60% | 100% |