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ハノン調教師が飛行機事故で九死に一生、デットーリ騎手にも影響

2018年09月09日 15:00

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 今年の英1000ギニーをビルズドンブルックで制しているR.ハノン調教師が、現地8日にヘイドックで飛行機事故に巻き込まれた。事故はハノン師らを乗せた軽飛行機が着陸の際に滑走路でスリップし、駐機中の飛行機に接触して翼が破損したもの。

 幸いなことに、ハノン師をはじめ同乗していたA.ボールディング調教師夫人ら乗員乗客は無事。駐機していた飛行機も無人で死傷者を出さずに済んだ。ただ、無人の方は直前にM.スタウト調教師やR.ムーア騎手を乗せてきた飛行機だったこともあり、ひとつ間違えば競馬界の大惨事になるところだった。

 危うく命拾いしたボールディング夫人は「パイロットが素晴らしい仕事をしてくれたわ」と事故を最小限に留めた操縦士に感謝すると、「本当に酷い天候の中を来たの。何が起きたか判らなかったけど、すぐに私から命がスルっと抜けてしまうと悟ったわ。でも、生きているし無事。フランキーの件を少し思い出したわね」と、2000年にL.デットーリ騎手が巻き込まれ、操縦士が亡くなった飛行機事故を回想しながら恐怖の瞬間についてコメントしている。

 なお、そのデットーリ騎手はケンプトン競馬場のG3セプテンバーステークスでエネイブルに騎乗後、ヘリコプターでヘイドック競馬場へ移動してG1スプリントカップのジェームズガーフィールドに騎乗する段取りとなっていた。しかし、この事故により滑走路が閉鎖されたため、ヘイドックでの騎乗はキャンセルとなった。