NEWS

ニュース

ニュース/コラム

難しい1年を過ごしたクラックスマン、オーナーは「また走れるだけでホッと」

2018年10月20日 11:39

  • 友だち追加数

 昨年のG1英チャンピオンステークスで衝撃の7馬身差勝ちを見せたクラックスマン。4歳となった今年はさらなる飛躍のシーズンになるはずだったが、オーナーのA.オッペンハイマー氏が「難しかった」と表現したように、青写真どおりには進まなかった。

 仏G1ガネー賞、英G1コロネーションカップを連勝でスタートしたまではよかったものの、クラックスマンは英G1プリンスオブウェールズステークスでポエッツワードの2着に敗退。その後は目標としたレースが向いてない堅くて速い馬場ばかりの不運に見舞われて回避を繰り返したため、引退レースとなる現地20日の英チャンピオンSは約4か月ぶりの実戦となってしまった。

 オッペンハイマー氏は「もし再び勝てれば嬉しいが、また走れるというだけでホッとしている。それほど難しい1年だった」とコメント。「今年はキングジョージ(6世&クイーンエリザベスステークス)を目標としていたのに、極端な高速馬場になってしまって走らせられなかった」と語った。

 その後のクラックスマンは英インターナショナルステークス、愛チャンピオンステークス、凱旋門賞を次々と回避。「凱旋門賞には向かわなくて正解だった。多くのジョッキーがかなりの高速馬場だと言っていたし、数頭は故障してしまったのだから」と振り返ったオッペンハイマー氏は、「英チャンピオンズデーではロアリングライオン(クイーンエリザベス2世ステークスに出走)との対戦を楽しみにしていたんだが、こちらが歓迎のソフトな馬場は向こうにとって好ましくないからね。だがまだライバルは何頭かいる。特にクリスタルオーシャンは強敵だ」と続けていた。