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波乱万丈のマキシマムセキュリティ、25日のサンディエゴHで実戦復帰へ

2020年07月22日 13:50

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 2月29日のサウジカップ以降、実戦から遠ざかっているマキシマムセキュリティが、現地25日の米G2サンディエゴハンデキャップで戦列復帰を果たす。米競馬メディア『bloodhorse.com』が21日付けで報じている。

 マキシマムセキュリティはサウジCで1位入線したものの、レース後に禁止薬物の使用が発覚。現在、サウジアラビアジョッキークラブの裁定を待つ状態となっている。また、同馬を管理していたJ.サーヴィス調教師が複数のドーピングに関与した容疑で起訴された。その結果としてマキシマムセキュリティはB.バファート厩舎に移籍し、今回で転厩初戦を迎える。

「このような成り行きで馬を得るのは好まないが、彼が現役でいるには他に良い方法もないし、本当に頑張ってもらいたいよ」と全米サラブレッド競馬協会(NTRA)の電話会見で複雑な胸中を明かしたバファート師。

 しかし、18日の調教でマキシマムセキュリティが併せ馬の相手を子ども扱いした内容を受け「気分が高まり、少し緊張もしているよ」「少しプレッシャーが増したかな。でも、良い馬を手掛ければ大きなプレッシャーにさらされるものさ」と手応えを口にした。

 なお、今回の鞍上は主戦のL.サエス騎手が新型コロナウイルスの陽性反応により待機措置を受けているため、A.セディーロ騎手が代役を務める。セディーロ騎手もデルマー競馬場で騎手の間に広がったコロナ禍に巻き込まれた一人だが、無症状のため10日間の隔離措置から今週の開催で復帰が可能。デルマーの域外に身を置くサエス騎手は、移動制限により24日のサラトガ開催で復帰を予定している。

 バファート師はセディーロ騎手を起用して5月31日のG2サンタマリアステークスを制した例を挙げ、トップホースに騎乗するプレッシャーを操れる騎手と評価している。