NEWS

ニュース

ニュース/コラム

チャーチルダウンズ競馬場の芝コースが改修へ、2022年春の再開を目指す

2020年11月25日 12:30

  • 友だち追加数

 ケンタッキーダービーの舞台として有名な米チャーチルダウンズ競馬場が芝コースの改修計画を現地23日に発表した。米競馬メディア『bloodhorse.com』が詳報している。

 1000万ドル(約10億4000万円)が投じられる改修は、コース幅の拡張と年間を通じた芝レース施行に向けて耐久性の向上を目的としており、2021年の春開催終了後に直ちに着手。2022年の春開催からの再開を目指す。ただし、芝の生育状況が良好であれば、2021年の秋開催から使用される可能性もある。

 現在の芝コース(マット・ウィン・ターフコース)は1周1400mで、1周1600mあるダートコースの内側に展開。35年前の1985年から使用されている。メイソンリーサンドで厚さ13インチ(約33cm)の基礎を作り、その表面に3インチ(約7.6cm)の土を敷き詰めて路盤を構成。ケンタッキー31フェスクを90%、ブルーグラスを10%混合した芝が4インチ(約10㎝)に刈りそろえられている。

 新コースの芝も同様の比率になる見込みだが、路盤は6インチ(約15㎝)のメイソンリーサンド上に従来の土とグリットサンドを混ぜて6インチの厚さに敷く。チャーチルダウンズは2019年に数例のテストを実施し、最も適した物を採用した。

 また、コース幅を80フィート(約24m)から85フィート(約26m)へ広げるとともに、従来の課題だった排水性を改善。それにより36フィート(約11m)まで移動柵を設けることが可能になり、各レースを最大14頭立てで施行できるようになる。

 この改修により、チャーチルダウンズ競馬場は2021年の7月と8月は在厩不可となり、芝の根付く同9月まで芝コースでのレースは施行しない予定となっている。