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進むバファート師離れ、ウィンスターファームもG1ホースを転厩

2021年06月23日 11:35

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 5月のケンタッキーダービーをメディーナスピリットで制すも、禁止薬物の使用疑惑に揺れるB.バファート調教師が、さらなる逆境に立たされる事態となった。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』が現地21日付けで報じたところによると、大手馬主のウィンスターファームが所有馬のカントリーグラマーをバファート厩舎からT.プレッチャー厩舎へ移籍させた。

 カントリーグラマーは5月末のG1ハリウッドゴールドカップでG1初制覇を飾ったばかり。その移籍については『Daily Racing Form』紙の第一報によって明らかとなり、同ファームのE.ウォルデンCEOは声明文の中でバファート師が置かれた現状を考慮したと認めている。

 バファート師はメディーナスピリットの一件以降、ニューヨーク州競馬協会により同州内での出走を暫定的に禁じられたほか、KYダービーを開催するチャーチルダウンズ社からも所有競馬場での2年間の出走停止処分を受けている。

 移籍措置により、カントリーグラマーはベルモントパーク競馬場のG2サバーバンステークス(7月3日)やサラトガ競馬場のG1ホイットニーステークス(8月7日)といったニューヨーク州のレース選択が可能。ウォルデンCEOは「8月末(デルマー競馬場のG1パシフィッククラシック)まで出走機会が限られる」と、バファート師の処分が影響したことを声明文の中で暗に認めている。

 なお、ウィンスターファームはカントリーグラマーに先立って昨年のCCAオークス2着馬クリスタルボールをバファート厩舎からR.ブリセット厩舎へ移籍させている。