NEWS

ニュース

ニュース/コラム

ディープボンド凱旋門賞の現地受け入れ先決定 日本人調教師の清水裕夫厩舎

2021年06月25日 12:23

  • 友だち追加数

 凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月3日=パリロンシャン)に初挑戦するディープボンド(牡4、大久保)の現地受け入れ先が、シャンティイの清水裕夫厩舎に決まったことが24日、分かった。清水師はフランスで2人目の日本人調教師として18年に開業。シャンティイ地区で最も大きなエーグル調教場に隣接した場所を拠点にしている。

 大久保師は「うちの従業員が清水厩舎で何カ月かお世話になったこともあって、拠点を置くことになりました」と説明した。ディープボンドは現在放牧中で「元気で順調にしています」と師。コロナ禍もあって渡仏の具体的なスケジュールはまだ決まってないが、前哨戦のフォワ賞(G2、芝2400メートル、9月12日=パリロンシャン)をステップに大舞台へ挑む予定だ。

 大久保師は管理馬チュウワウィザードが3月のドバイワールドCで2着に入り、海外でも好結果を出した。今秋は現地の競馬事情を熟知する清水師との“日本人タッグ”で、世界の強豪に立ち向かうことになりそうだ。

◆清水裕夫(しみず・ひろお)1981年(昭56)10月31日、千葉県柏市生まれ。開成中・高を卒業。中学時代、競馬に夢中になり、日本獣医生命科学大で馬術を学んだ。17年に調教師試験に合格、18年にシャンティイ地区で開業(フランスでは小林智師に次ぐ日本人2人目)。19年末に勇退したジョン・ハモンド師(※凱旋門賞馬モンジューなどを管理)から厩舎の一部を引き継いだ。開業前は栗東の角居厩舎でも研修した。

出典:日刊スポーツ