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ハリケーンレーンが英セントレジャーを完勝、ビュイック騎手も能力を絶賛

2021年09月12日 08:33

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 英ドンカスター競馬場で現地11日に行われたクラシック最終戦のG1英セントレジャー(3歳牡・牝馬、芝14.5ハロン)は、圧倒的人気のハリケーンレーンが中団追走から直線で2馬身3/4突き抜けて他の9頭に力の違いを見せつけた。

 2列隊形の外6番手で流れに乗ったハリケーンレーンは、2番手で手応え良く直線に入ったモジョスター(2番人気タイ)を射程圏に入れながら徐々に差を詰め、残り2ハロン標識を合図にスパート。W.ビュイック騎手にステッキを受けて一気に3馬身ほどのリードを開き、そのまま危なげなく押し切った。モジョスターが2着を守り、さらに2馬身差の3着には5番手でインキープのザメディタレイニアン(8番人気タイ)が入線した。

 ハリケーンレーンは6月の愛ダービー、7月のパリ大賞に続きG1レース3連勝で4度目の重賞勝ち。C.アップルビー調教師は英セントレジャー初制覇となった。

 アップルビー師は気になる今後について「凱旋門賞は皆の心中にある。私は殿下に相談している。(凱旋門賞は)視野に入れておくべきものと考えているが、ひとまず事態を落ち着かせるとするよ。いずれ明らかになることだからね」とコメントしている。

 なお、ビュイック騎手は「彼はジョッキーの夢だよ。乗っていて楽しい。どこにでもつけられてリラックスしているのは、この距離で間違いなく重要なことさ」「何が気に留まったかって、ここ2、3戦はゴールに向かうほど加速するんだ。それで終わりにしてしまう。もっと成長の余地があるのは間違いないしね」と絶賛。凱旋門賞でアダイヤーとの二者択一を迫られる可能性について「1頭はレースを終えたばかりだから決断を急いだりしないよ。まずは彼の回復具合を見ないとね」と答えを保留した。