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【凱旋門賞】「タルナワは順調」苦杯をなめ続けたウェルド師の初制覇なるか

2021年09月27日 19:36

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 凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月3日=パリロンシャン)にタルナワ(牝5、父シャマーダル)を送り出すダーモット・ウェルド師(73)が26日、同馬の順調な調整を語っている。

 レースを1週間後に控え、カラ競馬場で「レーシングTV」のインタビューに応じたウェルド師は「彼女(タルナワ)の準備は順調に進んでいますよ。とても順調で、劇的な変化はありません。元気な牝馬だし、満足しています」と話している。また、輸送については昨秋2度フランスに遠征していることから「問題はない」とし、「凱旋門賞はハイレベルなレースだと思いますが、私は自分の牝馬を他の馬と取り換えたくないですね」と自らの管理馬に信頼を寄せる様子がうかがえた。

 アイルランドリーディングを何度も獲得している名トレーナーであり、英愛ダービー制覇、米3冠競走のベルモントS制覇、オーストラリアのメルボルンC制覇など、数々の大レースをモノにしてきたウェルド師だが、凱旋門賞は未勝利。過去にも多くの名馬を送っているが、96年の愛ダービー馬ザグレブは13着、03年のヴィニーロー(愛セントレジャー4連覇)は5着、04年の愛ダービー馬グレイスワローは18着、15年のプリンスオブウェールズS覇者フリーイーグルは6着、16年の英ダービー馬ハーザンドは9着と苦杯をなめ続けてきた。

 昨秋のG1・3連勝から今年は凱旋門賞を最大目標に掲げ、8月始動となったタルナワ。アイルランドの名伯楽ウェルド師、待望の初制覇なるか注目だ。

出典:日刊スポーツ