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UAEでリーディング常連のシーマー師、米国政府の制裁リスト入りで免許停止に

2021年11月17日 12:45

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 UAEで6度のリーディングを獲得するなど、トップトレーナーとして活躍するS.シーマー調教師が調教ライセンスを停止される事態となった。英競馬メディア『racingpost.com』が現地15日付けで報じている。

 シーマー師のライセンス停止措置はチェチェン共和国のR.カディロフ大統領との関係が問題視されたもの。カディロフ大統領はロシアのプーチン大統領と近い関係とされ、人権侵害に関与したとして2017年に米国政府の制裁対象となっている。

 カディロフ大統領は2018年のG1アルマクトゥームチャレンジラウンド3勝ちなどのノースアメリカを所有。同馬を管理していたのがシーマー師で、ライセンス停止の間は助手が管理馬を引き継いで厩舎運営に当たる。

 シーマー師は声明の中で「エミレーツレーシングオーソリティ(ERA)によるライセンス停止措置は一時的な物で即時発効された。これは私のかつての顧客が米国財務省外国資産管理局(OFAC)リストに含まれているためである」とカディロフ大統領との関係を認める一方、すでにノースアメリカを管理しておらず、UAEから輸出されて現状を関知していないと記載。「この件はワシントンDCの法律家に任せており、近い将来に自身の名前がリストから除外されるだろう」と自信を見せている。

 シーマー師は2020年12月10日にOFACリストに加えられ、その理由としてカディロフ大統領の財務や技術支援など有形無形の強い関わりを指摘されている。