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世界最高賞金の豪2歳G1ゴールデンスリッパーS、ファイアバーンが不利を克服して快勝

2022年03月20日 12:32

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 豪ローズヒルガーデンズ競馬場で現地19日、2歳戦として世界最高賞金のG1ゴールデンスリッパーステークス(芝1200m)が16頭により争われ、B.アヴドゥラ騎乗の5番人気ファイアバーンが、後方追走から内ラチ沿いを進出して2.44馬身突き抜ける快勝劇を演じた。

 最内の1番枠から後方集団に加わったファイアバーンだが、中間点では前方がゴチャつき鞍上が手綱を引く不利。それでも内ラチ沿いキープでロスを挽回し、残り200mでは先頭から2馬身少々まで接近すると、1頭分外へ切り替えて一気に突き抜けた。

 2番手から中間点で先頭に立った4番人気のベストオブボルドーが、中団から差し込む1番人気クーランガッタとの2着争いを0.4馬身差で制し、2番人気のシーズエクストリームは直線半ばで不利を受け7着に終わった。

 ファイアバーンはデインヒル系レベルデイン産駒の牝馬で、昨年12月8日のデビュー戦では4着に敗れるも2戦目で勝ち上がり。前走のG2スウィートエンブレイスステークスではシーズエクストリームを破って重賞初制覇を飾るなど、4連勝で豪2歳馬の頂上決戦を制した。

 G.ポルテッリ調教師は2017年のシーウィルレインに続く2度目のゴールデンスリッパーS制覇で、G1勝ちも同馬によるモイアステークス以来のこと。また、現役時代にはレベルデインを管理しており、同日付けの豪競馬メディア『racing.com』は「なんてフィニッシュだったんだ。信じられないよ。レベルデインがゴールデンスリッパーの勝ち馬を出すなんて誰が思うものか」と喜びもひとしおのコメントを伝えている。