【KYダービー】繰り上がり出走のリッチストライクが劇的勝利、クラウンプライドは13着
2022年05月08日 12:35
今年で148回目を迎えた米G1ケンタッキーダービー(3歳、ダート10ハロン)が現地7日にチャーチルダウンズ競馬場で行われ、日本からクラウンプライド(3番人気)が出走。ゲートを決めて2番手につける果敢な走りを披露するも直線で馬群に飲み込まれ、勝ち馬に18馬身余り離されて13着に終わった。
回避馬が出たため補欠枠から前日に繰り上がった19番人気リッチストライクが後方から追い込みを決めて波乱を呼び、3/4馬身差の2着に1番人気のエピセンター、さらに3/4馬身差の3着には4番人気ゼンダンが続いた。
大外枠のリッチストライクはやや外にふくらみ気味の発馬からS.レオン騎手が一気に内へ誘導し、後方3番手で向正面に入った。道中は内ラチから2頭分ほどの位置をキープし、第3コーナーから馬群の中を進出すると、最終コーナーでは内ラチ沿いに開いたスペースに飛び込んでスパート。直線半ばではバテて下がるメッシエー(5番人気)の外に切り替え、先に抜け出していたエピセンターとゼンダンをゴール前でまとめて差し切った。
クラウンプライドはゲートを決めると抜群の行き脚で2番手を確保。しかし、半マイル通過45秒36のハイペースにもかかわらず、第3コーナーでは内からメッシエーが並び掛けてくる苦しい展開に。そのまま2頭で最終コーナーを回ったものの、直線入口でエピセンターの追撃を受けて力尽きた。
優勝したリッチストライクはイシリアルロードの回避を受け、前日に補欠1番手から出走枠に滑り込む幸運。ここまで7戦1勝、重賞実績は前走のG3ジェフルビーステークス3着しかなく、現地の馬券発売でも81.80倍の最低人気というノーマークの存在だった。
(人気は日本発売分)