NEWS

ニュース

ニュース/コラム

デザートクラウンが英ダービーを圧勝、スタウト師は6度目の栄冠

2022年06月05日 08:55

  • 友だち追加数

 今年で243回目を迎えた英ダービー(3歳、セン馬不可、芝12ハロン)が現地4日にエプソム競馬場で17頭により争われ、好位を追走の1番人気デザートクラウンが鞍上のステッキ一発だけで後続を2馬身1/2差と寄せつけず完勝した。

 デザートクラウンはゲートを決めると5、6番手の外で道中を運び、直線に向かい抜群の手応えで進出。他馬の鞍上が仕掛けるのを横目に馬なりで先頭に並び、残り2ハロンで早くも抜け出す。R.キングスコート騎手は残り1ハロンで気つけのステッキを一発だけ入れると、最後の100ヤードでは勝利を確信したように後ろを振り返って悠然とゴールを駆け抜けた。

 中団の後ろから馬群の中を進んだ単勝151倍の16番人気フーヤマルが2着に続き、その直前から馬群の捌きに手間取ったウエストオーバー(8番人気タイ)が挽回及ばずアタマ差の3着。R.ムーア騎乗の2番人気ストーンエイジは3、4番手から道中を運ぶも、先頭に立つことなく勝ち馬に抜き去られて6着に終わった。

 ナサニエル産駒のデザートクラウンはデビューから無傷の3連勝で戴冠。G1初制覇で重賞は前走のG2ダンテステークスに続く2勝目とした。また、M.スタウト調教師はワークフォースで制した2010年以来となる英ダービー6勝目としている。

 スタウト師は「抜け出してから長くしのぐパフォーマンスに感心したよ。彼には実力を発揮する気概があるということさ」「彼が丘(=トッテナムコーナー)の上まで来た時には、いいポジションにつけていたから凄くハッピーだった。流れるように丘を下ったね」と完勝劇を振り返った。なお、スタウト師が英ダービー初制覇を飾ったシャーガーとデザートクラウンを比較する質問には「シャーガーは別格だ。彼はその域に達していないが、ポテンシャルを秘めている」とコメントしている。