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パイルドライヴァーが英G1キングジョージで波乱呼ぶ、ウエストオーバーら3歳馬は惨敗

2022年07月24日 10:17

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 英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が現地23日にアスコット競馬場で行われ、道中を3番手で運んだパイルドライヴァー(5番人気タイ)が直線の残り2ハロンから先頭に立ち2馬身3/4差で完勝した。

 好スタートを決めたパイルドライヴァーは序盤こそ先頭をうかがう勢いだったが、内からブルーム(5番人気タイ)が主張し、外の1番人気ウエストオーバーも出てくると3番手に控えて流れに乗る。最終コーナーでは逃げるウエストオーバーをブルームが捕らえ、その動きに合わせてパイルドライヴァーも手応え良く進出。残り2ハロンから一気に先頭に立ち、背後から食い下がる4番人気トルカータータッソを振り切った。

 2番人気のミシュリフは出遅れて最後方からとなり、さらに8馬身差の3着まで。ウエストオーバーは勝ち馬から18馬身差の5着、3番人気エミリーアップジョンは最下位の6着と、注目の3歳馬たちは古馬の前に惨敗を喫した。

 パイルドライヴァーは昨年のG1コロネーションカップに続く2度目のG1制覇で重賞は通算4勝目。昨年の暮れから今年3月まではG1香港ヴァーズでグローリーヴェイズの2着、G3ネオムターフカップでオーソリティの11着、G1ドバイシーマクラシックでシャフリヤールの4着と日本調教馬に3連敗していた。

 パイルドライヴァーの調整が絶好でレースの2週前に勝利へ自信を深めていたというW.ミューア調教師は「愛ダービーのウエストオーバーはファンタスティックだったとか、エミリーアップジョンはもの凄いとか言われていた。でも、我々はこの馬が本当に本当に素晴らしいことも解っていた」「彼は厩舎であらゆるサインを発していたんだ」と力説。「とてつもない出来事だ。私にとってかけがえのないことさ」と喜びを表現した。