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【凱旋門賞】なぜ南半球産馬が参戦?豪最強ウォーラー師の金言は関係者&ファン必見

2022年09月20日 18:20

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 昨年のメルボルンC覇者で、オーストラリアでG1・11勝を挙げているベリーエレガント(牝7、F・グラファール、父ゼダ)が12万ユーロ(約1680万円)の追加登録料を払い、凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)に参戦する意向であることが報じられた。

 同馬は今年春にオーストラリアのクリス・ウォーラー厩舎からフランスのフランシス・グラファール厩舎に移籍している。南半球産馬の凱旋門賞参戦は11年4着のソーユーシンク(ニュージーランド産馬。オーストラリアで活躍後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に移籍)以来。オーストラリア産馬だと、95年のヴィクトリアダービー馬ナッシンライカデインが挑んだ97年(17着)が最後となっている。

 南半球のホースマンにとって凱旋門賞とはどのようなものか。オーストラリアのオーナーズクラブであるライジングサン・シンジケート(川上鉱介代表)のユーチューブチャンネル「ライジングサン・チャンネル」が昨年末、クリス・ウォーラー調教師に行ったインタビューは日本の競馬関係者、競馬ファンにとっても必見の内容となっている。

 インタビューでは「ライジングサン・シンジケート」の市川雄介氏が親交の深いウォーラー師に対し、さまざまな質問を投げかけている。「オーストラリアの競馬界にとって凱旋門賞とはどのようなものでしょうか?」という問いには、「日本の競馬界と同じ考えだと思っています」と即答。その答えの理由を真剣な表情で説明している。

 クリス・ウォーラー師はシドニー地区で12シーズン連続のリーディングトレーナー(継続中)に輝いているオーストラリアの現役最強トレーナー。シドニー地区(ニューサウスウェールズ州)だけでなく、メルボルン地区(ヴィクトリア州)でも数々の大レースを制し、名牝ウインクス(コックスプレート4連覇を含むG1・25勝)や今年6月にロイヤルアスコットのキングズスタンドSを制したネイチャーストリップを管理。フランス移籍前のベリーエレガントも管理していた。

 インタビューでは、「(管理馬で)今までで一番の馬」「印象に残っている馬」「勝ちたいレース」「管理した馬以外で好きな馬」「強い馬の共通点」「調教師としての喜び」「オーストラリア競馬の魅力」「日本への遠征」などが前後編で熱く語られている。オーストラリア最強トレーナーの金言に耳を傾けたい。

出典:日刊スポーツ