豪コックスプレートはアナモーが昨年の雪辱、ゴドルフィン所有馬としてG1最多勝利
2022年10月23日 08:29
豪G1コックスプレート(3歳以上、芝2040m)がムーニーバレー競馬場で現地22日に行われ、1番人気のアナモーが好位追走から最後の100mで先頭に立つと、後方から猛追する4番人気アイムサンダーストラックを0.4馬身振り切って勝利を手にした。
ザーキ(2番人気タイ)が逃げて背後をディープインパクト産駒のプロフォンド(12番人気)とアリゲーターブラッド(8番人気タイ)が固め、両馬から連なる2列隊形の外4番手を確保したアナモーは、アリゲーターブラッドを外からかわして約170mの短い直線へ。粘るザーキを残り100mで捕らえて押し切った。
後方2番手から大外を猛追するアイムサンダーストラックが、中団から追い上げるエルボデゴン(2番人気タイ)との2着争いを0.2馬身差で制し、ザーキはさらに0.75馬身差の4着。プロフォンドは最下位の12着に沈んだ。
アナモーは今季初戦のウィンクスステークスからG1レース4連勝。昨年のコックスプレートでは直線の不利に泣き0.1馬身差で惜敗したが、見事に雪辱を果たして通算7度目のG1制覇とした。なお、G1レース7勝はゴドルフィン所有馬として単独最多。デイラミも7勝しているが、1勝目はアガ・カーン殿下の所有馬として挙げている。
同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、J.カミングス調教師は「彼は私が管理してきたあらゆる馬の中で最高だ。(コックスプレートに勝ったことは)私を謙虚な気持ちにしてくれるし、言葉にするのが難しい」と感激。「2着と3着も実力馬だし、このコックスプレートは本物さ」と価値を強調している。今後のアナモーは11月5日のVRCチャンピオンズステークスに向かう可能性があるとのこと。